月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.10.26

渡邊雄太のサンズにトラブル、タンパリングでドラフト2巡指名権を剥奪

ドリュー・ユーバンクス(サンズ)

サンズがタンパリングとNBAが発表


渡邊雄太のサンズにトラブルが起きた。NBAは現地10月25日(日本時間26日)、サンズがタンパリング(FA交渉の規定違反)を行ったため、ナゲッツから獲得した2024年のドラフト2巡目指名権を剥奪したと発表したのだ。

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NBAは規定違反について「ドリュー・ユーバンクスを含むFA交渉が解禁前に行われたための裁定」と具体的に発表している。これに対して、サンズは「NBAの発表に失望している。違反があったなら、それは不注意によるものだった。私たちはリーグのルールを遵守し、毎年最高レベルで競争することに重点を置いている。しかし、私たちはリーグからのペナルティを受け入れ、今季の戦いに集中する」と違反があったとしても悪意はなかったと反応した。またNBAはリリースの中でサンズが調査に対して全面的に協力したとしている。



今夏のFA交渉解禁はアメリカ東部時間6月30日東部時間18時だった。アメリカYahoo!スポーツのキャリー・ローソン・フリーマン記者は「『The Athletic』紙記者のシャムズ・シャラニア氏(ジ・アスレチック記者)がサンズとユーバンクスとの合意を報じたのは、18時5分だった。わずかな時間で交渉から契約合意に達するのは考えにくい。しかし、FA交渉解禁前に選手のエージェントにチームが接触することはよくあることではある」と代理人と接触していた可能性もあるが、あまりに早い合意だったと紹介している。
ちなみに渡邊のサンズ合意に関してシャラニア氏が報じたのはFA交渉解禁から約30分後の同日の18時32分だった。




文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: フェニックス・サンズ

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