月刊バスケットボール5月号

学生

2023.10.24

沖縄・渡嘉敷中で実導入。「オンラインバスケ部」で離島の部活がより充実

沖縄県の離島・渡嘉敷村にある渡嘉敷中学校の生徒を、琉球ゴールデンキングスのキングスバスケットボールスクールがオンラインで指導する「オンラインバスケ部」が10月22日に実施された。これは、旅行会社としてなじみ深い近畿日本ツーリストが、これまでの修学旅行をはじめとした教育現場との関係性やノウハウを活かし、学校サポート事業の一環として今年2月にスタートした「部活動サポートサービス」に基づくもの。


指導にあたったキングスバスケットボールスクールのコーチ陣

画面を通じてコーチによる指導を受けながら練習


同社では、少子化が進む昨今、大きな過渡期を迎えている「部活動」を支援する「部活動サポートサービス」の一環として「オンライン部活」の導入支援を行ってきた。今年2月には渡嘉敷中での実証事業を行っていたが、その後、本格的な実導入が決定。元キングス主将で、現キングスU18ヘッドコーチの与那嶺翼氏らが指導にあたる「オンラインバスケ部」が10月7日よりスタートしている。

キングスU18の与那嶺翼ヘッドコーチ(写真左)と須藤春輝選手


地域内リソースが限られる中、これまで渡嘉敷中にはバドミントン部しかなかったが、「離島でもバスケットボール部を」との想いから同中での「オンラインバスケ部」導入が決定。遠隔での指導には、双方間で画面を確認しながら、生徒側のカメラ映像にアノテーション(手書き入力)を用いた指導ができる「リモートインストラクション(開発:NTTe-Sports)」といった、指導効率と効果の高い最先端のオンライン指導ツールが活用されている。

渡嘉敷中での練習の模様を……


コーチ陣が画面でチェック


アノテーション(手書き入力)を用いてアドバイス


また、「キングスバスケットボールスクール」を運営する沖縄スポーツアカデミーは、「沖縄をもっと元気に!そして、沖縄をもっと明るく!」を合言葉に、スポーツによるより良い社会の形成に貢献することを活動理念としていることからオンライン部活への参画を決定。これを契機に、将来的には沖縄県内の離島から世界へ向けて発信できるオンライン指導を進めていくことを目指しているという。


交流会に参加の須藤春輝選手からもアドバイスを送った


10月22日の練習会では、渡嘉敷中と沖縄アリーナ サブアリーナをオンラインでつなぎ、ドリブル・パス・シュートの基本技術の練習が実施されたほか、琉球ゴールデンキングスU18に所属し、高校生でB1デビューを果たした須藤春輝選手とのオンライン交流会も行われた。リアルタイムで映像と言葉を介しての練習会はまさに“部活”そのもので、参加した渡嘉敷中の生徒たちもはつらつと練習に励んでいた。離島での部活動をより充実したものにするために、この「オンライン部活」は有効な手段と言えそうだ。

なお、10月28日(土)に沖縄アリーナで行われる琉球ゴールデンキングスのホームゲーム(対富山グラウジーズ)の前には、渡嘉敷中の生徒が観客の前でドリブルやシュート等のスキルを披露する「成果発表」が行われる予定となっている。

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