NBAオールスター、来年は東西対決に戻すことを検討中とコミッショナーが明かす
2024年はかつての東西対決に戻る?
現地10月18日(日本時間19日)、NBAのアダム・シルバーコミッショナーはアメリカのスポーツ専門局「ESPN」のトーク番組に出演し、NBAオールスターゲームについてイースト対ウエストに戻すことを検討していると語った。
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シルバーコミッショナーが出演したのはスティーブン・A・スミス氏が司会となるESPNの番組「ファーストテイク」。その中でシルバーは、「オールスターゲームの対戦は、もっと伝統的なものに戻るかもしれない。我々はキャプテンとドラフトという考え方に行き着いたが、歴史的にはイースト対ウエストという構図だった。それが今検討していることなんだ」と語り、インディアナポリスでのNBAオールスターゲーム2024では、元の形に戻る可能性があることを示唆した。
1949年からスタートしたNBA(前身のBAAは1946年〜)は、1951年にオールスターゲームを開始。その第1回開催からイースト対ウエストという形で開催されていたが、2018年より各カンファレンスの得票数トップの選手がキャプテンとなり、選出選手を対象にドラフトして試合をする形に変更になった。
オールスターゲームについてはジョー・デュマース(バスケットボール・オペレーション責任者)が先週、もっと関心を高めることと、よりハードなプレーする環境にすることがリーグにとっての優先事項だとコメントしていた。シルバーコミッショナーは、オールスター・ウィークエンドは木曜日からイベントが目白押しで日曜日には選手が疲れてしまうと指摘し、「結局は試合だということを少し見失っているような気がする」ともっと真剣勝負をするべきだと強く語った。
NBAオールスターゲームの過去を振り返ると、試合全体を通して真剣勝負を繰り広げるといったことはなかなかない。それでも1992年のゲームではHIVウイルスに感染し、引退を発表したマジック・ジョンソン(元レイカーズ)が一夜限りの復活を果たしてMVPを獲得。2001年のゲームでアレン・アイバーソン(元シクサーズ)が引っ張ったイーストが21点差から大逆転勝利を果たすなど、ライバルたちがしのぎ合うことで忘れられないシーンや感動的な逆転劇も生まれてきた。そういった過去を知るファンにとっては、待ち遠しい決定になるかもしれない。
シルバーコミッショナーが出演した番組「ファーストテイク」
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: NBAオールスター・ゲーム