月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2023.10.18

相楽伊織のバスケ大好記④「待望の開幕!SR渋谷・名古屋D・琉球と注目チームの現状を見届けました!!」

開幕戦を見届けるため名古屋まで遠征


こんにちは。相楽伊織です。
とうとうBリーグ2023-24シーズンがスタートしましたね。私は10月7日にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で行われた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ×サンロッカーズ渋谷の開幕戦、そして10月14日に青山学院記念館体育館で行われたサンロッカーズ渋谷のホーム初戦、SR渋谷×琉球ゴールデンキングスの試合を見に行きました。

各チームが一斉にスタートを切る開幕戦というタイミングを見届けたくて、その中で名古屋D×SR渋谷のカードを選んだのは、私が一昨季までチームナビゲーターを務めていたSR渋谷が、気になっていた名古屋Dとどんな試合をするのかを見届けたかったからです。



名古屋Dで注目していたのは、須田侑太郎選手。ワールドカップでは最終選考で代表から落ちてしまいましたが、今シーズンからキャプテンになったので注目度がかなり上がっていると思います。
実際、キャプテンシーがすごくあり、誰かがファウルを取られたりミスをしたタイミングでみんなを呼んでハドルを組むということを必ずやっていました。コートの中にいるときもショーン・デニスヘッドコーチ(HC)とも結構コミュニケーションを取ったりしていたので、『すごく責任感の強い選手だな』と思いました。


名古屋Dで注目の須田侑太郎選手、ハドルを組み、コーチと話すなど積極的にコミュニケーションを取っていました

また名古屋Dは伊藤達哉選手がすごくよかったです。これまで名古屋Dのポイントガードというと齋藤拓実選手というイメージが私の中でありましたが、伊藤選手はディフェンスができて、オフェンスではパスのタイミングが絶妙! 『すごくパスセンスのある選手なんだ』ということが私にとっての発見でした。

名古屋Dは昨季から今季にかけて、日本人選手が全員残留したチーム。そのためかある程度の型がしっかり決まっていて、そこに新たに入った外国人籍選手がすごくフィットしているように思いました。
特に『スパイスになっているな』と思ったのがジョシュア・スミス選手です。スミス選手がコートに入ったときはゾーンになり、いないときはマンツーマンに変化するのですが、別に無理している感じもなく、すごくフィットしてチームとしてやりやすそうでした。スミス選手は体格もいいので、相手にするにはやっかいかなと思います。


ベンドラメ選手(写真左)と田中選手(写真右)がチームをまとめている感じで一体感があります



一方のSR渋谷は、アンソニー・クレモンズ選手、ベンドラメ礼生選手、田中大貴選手、ライアン・ケリー選手、ジョシュ・ホーキンソン選手というスターティングファイブ。
ベンドラメ選手と田中選手がチームをまとめている感じで一体感があり、試合の入りもベンドラメ選手が3Pを2本決めるなど悪くなかったと思います。
また、ケリー選手とホーキンソン選手の組み合わせもすごくいいんじゃないかと思いました。ホーキンソン選手がゴール下にいるときはケリー選手が3Pラインの上にいて、ケリー選手は3Pも打てる選手なので、うまく役割分担している感じがしました。
そしてホーキンソン選手は、ゴール下で本当に強くて、この日はブロック6本。こんなにブロックする選手、私はほかに知りません。そのほか、ベンドラメ選手のディフェンスは相変わらず光っていましたね。

戦い方に関しては、プレシーズンでは結構ピック&ロールを使っていたのですが、今回はパス回しをうまく使い、一旦中に入れてから外にキックアウトしてフリーでシュートを打つシーンが多かったことが印象に残りました。
ただ、名古屋Dがある程度、型ができていたのに対し、選手の半分くらいが入れ替わったSR渋谷は攻め方が固まっていない感じで、それが敗因(70‐79)かなと。
私個人的には、もっとケリー選手を中心に攻めるのもいいんじゃないかと思いました。ケリー選手は今でも得点源となっていますが、もっと生かすことができるんじゃないかと思っています。

個人的には、もっとケリー選手を中心に攻めるのもいいんじゃないかと思いました
個人的には、もっとケリー選手を中心に攻めるのもいいんじゃないかと思いました


これは試合とは関係ないですが、SR渋谷はユニフォームがすごくカッコよくなっていましたね。ニューエラさんのデザインは新鮮です。コーチのスーツもすごくカッコよかったです。

SR渋谷はホームでも連敗。でも心配はしていません
翌週の土曜日はSR渋谷のホーム初戦ということで足を運びました。驚いたのは、会場のセットや演出が全部新しくなっていたこと。サンロッカーガールズも昨季まで10人だったのが12人になっていて、新たにダンスチームも加わっていました。そうした演出を含め、全体的に見ていて新鮮でした。

名古屋での開幕戦と、このホームでの初戦の戦い方を見て気付いたのが、『ルカ・パヴィチェウィッチHCはあまりメンバーチェンジをしないんだな』ということ。前の浜中謙HCはどんどん選手交代をしていたので、その違いが印象に残りました(ケガ人の影響もあると思いますが)。


パヴィチェウィッチHCはあまりメンバーチェンジをしないと気付きました

琉球は松脇圭志選手、牧隼利選手、今村佳太選手といった日本人選手のディフェンスがすごく強く、特にセカンドチームはディフェンスに重点を置いている感じがしました。外国籍選手に劣らない体の強さがあるので、後半にフィジカルとスピードを生かしてじわじわと点差を広げていけるのが、琉球のスタイルというか強さなんだなと思いました。あと私のメモには、「岸本、今村には打たせちゃダメ」って書いてありますね(笑)。

SR渋谷も4Qのオフィシャルタイムアウト明けにオールコートディフェンス、ダブルチームでプレッシャーをかけ、8秒ルールでの笛はなかったですが、ミスを誘っていたので、『やっぱりタイムアウト明けの戦術には注目しないと』と思いました。
あとホーム2戦目はバスケットLIVEで見たのですが、小島元基選手がアレン・ダーラム選手からオフェンスファウルをもらっていて、『そこに立ち向かっていけるのはすごいな』と。本当に正面からぶつかったので、結構印象に残ってますね。
また、クレモンズ選手4本、ベンドラメ選手3本、田中選手と津屋一球選手が2本、ホーキンソン選手1本と、SR渋谷はスティールが多かったと思います。そのスティールからのイージーシュートは、今後も得点パターンの一つになってくると思います。

開幕からの4戦は全敗という結果になったSR渋谷ですが、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手、アキ・チェンバース選手が試合に出られていないこともあり、『本来やりたいことが、まだできていないんだろうな』という印象です。ただ、歯車がかみ合っていないだけで、選手たちはやるべきことを理解している感じなので、あとはタイミングなのかなと。まだシーズンは始まったばかり。本来の力を出せば勝ち星を重ねられるはずで、心配はしていません。



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Profile
相楽伊織 Iori Sagara
1997年11月26日、血液型0型 出身地:埼玉県出身、身長:164cm
2013年乃木坂46の2期生として加入。 愛称は「いおり」「いおちん」。特技はバスケ、ジャグリング。学校の都合で1年遅れて同期生に合流。2018年7月に卒業し、現在はファッショ ンモデルや女優として活動。 2020年にBリーグ「サンロッカーズ渋谷」チームナビゲーターに就任。バスケットボールの魅力をSNSでも発信している。
[Instagram] https://www.instagram.com/_iorisagara264_/
[X] https://twitter.com/1126iorisagara



文/相楽伊織

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