月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2023.10.15

東京ユナイテッドBCのホーム開幕戦に10.358人が来場

©月刊バスケットボールWEB

1014日に有明アリーナメインコートで開催されたB3リーグの2023-24シーズン第2節、東京ユナイテッドBC vs 鹿児島レブナイズの一戦が10,358の入場者数を記録した。この入場者記録は東京Uとしてのクラブ新記録であるとともに、B3リーグの入場者数新記録であり、かつ同日国立代々木競技場第一体育館で行われたアルバルク東京vs宇都宮ブレックスの10,040人も上回る、B1B2B33カテゴリーにおけるクラブ主幹試合入場者数新記録とのことだ。


試合はホームの東京U94-80で勝利し、今シーズンの通算成績を21敗としている。開幕節で金沢武士団に連勝した鹿児島は今シーズン初黒星。東京Uと同じく今シーズンの成績が2勝1敗となった。

東京Uはオールラウンドな活躍を持ち味とするパワーフォワードのマイケル・クレイグが37得点、5リバウンド、5アシスト、2スティールと大活躍。新戦力のビッグマン、チュクゥディエベレ・マドゥアバムも13得点、11リバウンドのダブルダブルで存在感を感じさせた。ほかにもマーカス・ダブ(11得点、5リバウンド、2アシスト、4スティール)、シューティングガードの今林 萌(10得点、4リバウンド、2アシスト)、ガードの新号 健(8得点、チームハイの7アシスト、2スティール)らが躍動し、大観衆を魅了した。


この試合でゲームハイの37得点を挙げたマイケル・クレイグのレイアップ(写真/©月刊バスケットボールWEB)


タイトなディフェンスをもろともせず果敢なドリブルドライブから得点を狙う新号 健(写真/©月刊バスケットボールWEB)

鹿児島ではアンソニー・ゲインズ・ジュニアが豪快なダンクで場内を沸かせるなど24得点に加え6リバウンド、2アシスト、3スティールを記録。3Pショット8本中4本を沈めて15得点の丹野合気、11得点に9リバウンドとほぼダブルダブルの貢献を見せたティム・ゲールや、新戦力ながらスターターの座を勝ち取っている司令塔藤本巧太の10得点と4人が得点を2桁に乗せ第4Q半ばまで接戦を繰り広げたが、終盤はホームの大声援に背中を押された東京Uの攻勢の前にターンオーバーが続き、勝機を失ってしまった。


第1Q終了時のブザービーターとなる一撃を含め、4本の3Pショットを沈めた丹野合気(写真/©月刊バスケットボールWEB)


アンソニー・ゲインズ・ジュニアのダンクも大観衆を大いに盛り上げた(写真/©月刊バスケットボールWEB)

東京Uは昨シーズンも、有明アリーナのメインコートで4試合を開催し、大観衆を集めている。クラブ創設初ホームゲームだった2022109日・10日のさいたまブロンコス戦では、GAME19,295人、GAME28,120人。今年11415日の金沢戦も、GAME15,384人、GAME28,008人という記録。今シーズンは、再び鹿児島と対戦する15日の第2GAME2のほかに、4試合を有明アリーナメインコートで開催する予定(202417日[土]・8日(日)のヴィアティン三重戦、39日[土]・10日[日]のさいたまブロンコス戦)だが、どんな入場者数記録をたたき出すだろうか。

今シーズンは最高峰B1リーグの人気クラブの一つであるサンロッカーズ渋谷も、10,000人収容可能な有明コロシアムでホームゲームを3試合開催することを発表している(2024年1月17日[水]の川崎ブレイブサンダース戦、3月20日[水・祝]のファイティングイーグルス名古屋戦、3月27日[水]の信州ブレイブサンダーズ戦)。この3試合も大観衆が集まる可能性は高いだろう。今シーズンのバスケットボール界は、ワールドカップの成功を経て人気の爆発を実感するシーズンとなりそうだ。

☆試合後コメント

早水将希HC(東京U)
今節のGAME110,000人を超えるお客さんの中で勝利することができてうれしく思っています。昨シーズンのホーム開幕戦では10,000人近いお客さんに来ていただいた中で連敗してしまったので、もともと在籍していたメンバーも僕自身もそのリベンジを1年間する思いも持ってやり続けていたということもあるので、チームとして会社としてみんなで達成できた今日の勝利と10,000人越えだったと思います。10,000人を超えるお客さんの中で勝てたことは、バスケットボール選手として、コーチ・スタッフとして本当に幸せな時間でした。

フェルナンド・カレロ・ヒルHC(鹿児島レブナイズ)
まず、東京ユナイテッドBCの皆さんにおめでとうを言わせてください。彼らは非常に大ゲームをしていました。私たちは前半少し硬くなって、普段犯さないようなミスを出してしまっていましたが、後半はしっかり奮闘して反撃に転じることができました。残り5分で5点を追う展開まで追い上げ、最後は再びミスが出てしまいました。準備をし直して明日また勝てるように頑張りたいと思います。

取材・文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: 鹿児島レブナイズ 東京ユナイテッドバスケットボールクラブB3リーグ東京ユナイテッドBC

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