3日間で約10万人のファンがアリーナに来場――B1・B2・B3の2023-24シーズン開幕節が各地で盛り上がる
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10/5に幕を開けたB.LEAGUE 2023-24レギュラーシーズンが好調な観客動員数を記録している。10月7日までの3日間に行われたのはB1が12試合、B2が9試合。B3の12試合を加えた33試合での入場者数は計99,133人に上る。
念願のB1昇格を果たした佐賀バルーナーズが、ホームのSAGAアリーナで昨シーズンの王者琉球ゴールデンキングスを迎え撃ったGAME1には7,022人が来場。これを筆頭に5,000人越えは6試合あった。先に沖縄アリーナで開催されたFIBAワールドカップ2023沖縄グループステージにおいて、男子日本代表がフィンランド代表から勝利を挙げた一戦の入場者数が7,374人だったことを思うと、それに迫るSAGAアリーナの記録はバスケットボール界の飛躍を象徴しているようだ。
B.LEAGUE 2023-24シーズンのグランドオープンを告げた10月5日の佐賀バルーナーズ対琉球ゴールデンキングス戦で、7,022人の大観衆が見つめる中3Pショットを狙う岸本隆一。2試合とも3Pショットを4本ずつ決めて14得点ずつを記録したこの岸本らの活躍で、琉球は開幕を2連勝で飾っている(写真/©B.LEAGUE)
5,000人越えの大観衆を集めた6試合には、千葉ポートアリーナで開催されたB2のアルティーリ千葉対バンビシャス奈良GAME1も含まれている。5,323人を集めたこの一戦の数字は、千葉ポートアリーナでの記録としては、八村 塁とニック・ファジーカスを擁した男子日本代表が2018年にオーストラリア代表を倒した試合(5,652人)に迫る快記録。これがB2カテゴリーのレギュラーシーズンゲームでの記録だという事実は、バスケットボール界のポテンシャルの大きさを物語っているだろう。
10月7日に千葉ポートアリーナで行われたアルティーリ千葉対バンビシャス奈良戦のティップオフ。来場したファンが、盛大なスタンディングオベーションでシーズン開幕の瞬間を盛り上げている。試合はアルティーリ千葉が序盤からペースをつかみ、95-80で勝利した(写真/©B.LEAGUE)
B3でも活況ぶりは感じられる。新規参入クラブの一つである徳島ガンバロウズが、横浜エクセレンスを迎えて10月6日に開催したホームゲームはいきなり3,159人。翌7日のGAME2でも2,450人を記録した。もう一つの新規参入クラブである福井ブローウィンズも、7日の対岐阜スゥープスGAME1で3,085人を集めた。バスケットボール界への注目度の高さが国内リーグにも引き継がれていることに加え、各地で「今度はわが町にもその熱狂を」という期待感が広がっていることが感じられるデータだ。
☆B1、B2、B3開幕節の各試合入場者数(10月7日まで)
■B1
佐賀バルーナーズvs琉球ゴールデンキングス(SAGAアリーナ) GAME1 7,022/GAME2 5,517(計12,539、平均6,269.5)
島根スサノオマジックvsシーホース三河(松江市総合体育館) GAME1 4,375
※島根は最多入場者数記録を更新(松江市総合体育館のB1最多入場者数記録も更新し、クラブ通算入場者数300,000人も達成)
宇都宮ブレックスvs群馬クレインサンダーズ(日環アリーナ栃木) GAME1 5,626
※宇都宮は最多入場者数記録を更新
ファイティングイーグルス名古屋vs広島ドラゴンフライズ(名古屋市枇杷島スポーツセンター) GAME1 2,624
※FE名古屋は最多入場者数記録を更新(名古屋市枇杷島スポーツセンターのB1最多入場者数の記録も更新)
京都ハンナリーズvs横浜ビー・コルセアーズ(かたおかアリーナ京都[京都市体育館]) GAME1 4,313
※京都は最多入場者数記録を更新(京都はかたおかアリーナ京都のB1最多入場者数記録も更新)
大阪エヴェッサvs富山グラウジーズ(おおきにアリーナ舞洲) GAME1 4,575
レバンガ北海道vs秋田ノーザンハピネッツ(北海きたえーる) GAME1 5,579
仙台89ERS vsアルバルク東京(ゼビオアリーナ仙台) GAME1 4,303
信州ブレイブウォリアーズvs茨城ロボッツ(ホワイトリング) GAME1 4,922
名古屋ダイヤモンドドルフィンズvsサンロッカーズ渋谷(ドルフィンズアリーナ) GAME1 5,546
※名古屋Dは通算入場者数500,000人を達成
川崎ブレイブサンダースvs三遠ネオフェニックス(川崎市とどろきアリーナ) GAME1 4,562
■B2
ベルテックス静岡vs神戸ストークス(静岡市中央体育館) GAME1 2,027/GAME2 1,995(計4022、平均2,011)
愛媛オレンジバイキングスvsライジングゼファー福岡(松山市総合コミュニティセンター) GAME1 1,619/GAME2 1,066(計2,685、平均1,342.5)
青森ワッツvs岩手ビッグブルズ(伊藤鉱業アリーナつがる[つがる市総合体育館]) GAME1 1,308人
熊本ヴォルターズvs滋賀レイクス(熊本県立総合体育館) GAME1 2,713
アルティーリ千葉vsハンビシャス奈良(千葉ポートアリーナ) GAME1 5,323
※A千葉は最多入場者数記録を更新(千葉ポートアリーナのB2最多入場者数記録も更新)
山形ワイヴァンズvs福島ファイヤーボンズ(三友エンジニア体育文化センター) GAME1 2,179
※山形は三友エンジニア体育文化センターのB2最多入場者数記録を更新
新潟アルビレックスBB vs越谷アルファーズ(シティホールプラザアオーレ長岡) GAME1 3,566人
■B3
東京八王子ビートレインズvsアースフレンズ東京Z(エスフォルタアリーナ八王子(メイン) GAME1 1,169/GAME2 1,773(計2,942、平均1,471)
湘南ユナイテッドBC vs香川ファイブアローズ(秋葉台文化体育館) GAME1 1,128/GAME2 1,094(計2,222、平均1,111)
徳島ガンバロウズvs横浜エクセレンス(アスティとくしま) GAME1 3,159/GAME2 2,450(計5,609、平均2,804.5)
さいたまブロンコスvsトライフープ岡山(浦和駒場体育館) GAME1 1,530
金沢武士団vs鹿児島レブナイズ(七尾総合市民体育館) GAME1 853
福井ブローウィンズvs岐阜スゥープス(福井県営体育館) GAME1 3,085
豊田合成スコーピオンズvs東京ユナイテッドBC(豊田合成記念体育館[エントリオ]) GAME1 689
山口パッツファイブvsしながわシティBC(俵田翁記念体育館) GAME1 1,041
ヴィアティン三重vs立川ダイス(東員町総合体育館) GAME1 402
開幕節は8日(日)にB1で11試合、B2で5試合、B3で6試合が行われ、9日(月・祝)にもB1で1試合が組まれている。各チーム、各試合の勝敗に加えて、どんな入場者数記録が生まれるかも楽しみな見どころだ。
☆B.LEAGUE公式サイト(試合日程ページ)