八村塁、レイカーズ公開の動画の中で改めて背番号の理由を語る「クールな理由だと思ったんだ」
レイカーズが1分半強のインタビュー動画を公開
現地9月27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・レイカーズはSNSに八村塁のショートインタビュー動画を投稿。その中で改めて背番号「28」の理由について語った。
【動画】八村塁のショートインタビュー動画をチェック
1分38秒の動画の中で八村は、昨季1月のトレード後について、バスケを始めた理由について、地元・富山と家族について、そして背番号28について、ペットについて語っている。
まずトレード後について「僕がトレードされたのは1月の終わり。レイカーズは(ウエスト)13位くらいで、プレーオフ進出すは無理だと言われていた。でも僕を含めていくつかのトレードをしてから勝ち始めて、一時は6位、7位というところまで行き、プレーオフに進出できた。ケミストリーもとても良くなったんだ。僕たちは本当に自分たちのことを感じられるようになったし、いい流れができていた」とトレード後、チームに良い流れができたと振り返っている。
さらに「初めてやったのは野球だったんだ」とバスケを始めた理由について語る。「6年間野球をやって、13歳でバスケを始めた。最初はやりたくなかったんだけどね(笑)。中学校のチームメイトは、僕の身長が高くて運動神経も良かったからからバスケをやらせたがっていた。その時は自分にバスケが合っているとは思えなかったんだけど、彼らがうるさくて限界になったから、1回だけ練習に行くことにしたんだ。そしたらどういうわけか恋に落ちたんだよ」。続いて故郷、家族については「僕は富山出身。東京から車で6時間くらいかかる。山や川、海などの自然がたくさんあって良いところだよ。富山は寿司がとてもおいしい。僕は3人兄弟で、兄が1人、弟が1人、妹が2人いるんだ」と紹介している。
最後に語られたのが、背番号28を選んだ理由について。
「28を選んだのは、僕の誕生日が、2月8日だからというのが大きな理由の一つ。名字にあるハチは日本語で8という意味なんだよ。だから8は子供の頃から僕の背番号だったんだ。もう一つの理由は、コービー(・ブライアント/元レイカーズ)が8を付けていて、彼の娘(ジアーナ)が2だった。それはクールな理由だと思ったんだ」と語っている。背番号についてはトレード直後の1月に、ジーニー・バスオーナーが、「『ジアーナのための2、そしてコービーのための8なんです』と語ってくれたわ」と明かしていたが、改めて八村の口から紹介されることになった。そして動画の最後には、ペットをひざに乗せて「こんにちは、ジェイク2歳です。サウスダコタ出身のゴールデンドゥードルです」と笑顔を見せている。
NBA4年目のシーズンとなった昨季、八村はウィザーズで開幕を迎えたが、1月23日にレイカーズへトレードに。以来、スターターとしても活躍し、レイカーズのプレイオフ進出に貢献。63試合に出場して、11.2得点、4.5リバウンド、0.9アシストというアベレージを記録した(ウィザーズ在籍時の成績含む)。その活躍が評価されて7月6日に再契約を交わしている。
今夏ではFIBAワールドカップ2023への出場も期待されたが、6月27日に公益財団法人日本バスケットボール協会を通じて出場辞退を発表。「来シーズンに向けてこの夏はトレーニングに集中し、体のコンディションを整えさせていただきます。 関係各所の皆様、協会の皆様、トム・ホーバス HCには今回僕の決断を理解していただき大変感謝しています。バスケ日本代表チームメートの活躍を祈るとともに、一番のサポーターとして応援させていただきます」とメッセージを出していた。
その夏のトレーニングについて、レイカーズは本日レブロン・ジェームズと八村の写真をXに投稿。「トレードで塁がここに来たことは、彼の復活のように感じた。彼は再び選手として生き返った。 (このオフシーズンは)レブロンとのトレーニングにほとんどの時間を費やしていた。それは計画的なものだった」とロブ・ペリンカGMの言葉を紹介している。
ジェームズと共にトレーニングを続けた新シーズンでどんな活躍をするか楽しみである。NBAはこのあと10月5日にプレシーズンが開幕。レギュラーシーズンは10月24日からスタートする。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: 八村塁 ロサンゼルス・レイカーズ