月刊バスケットボール10月号

篠山竜青がウインターカップ出場の桐光学園高を熱血指導「何かやってやろうという気持ちを持ってほしい」

桐光学園高に篠山竜青がサプライズ訪問


「部活生の強さひきだすプロジェクト RiseUP」は、トップアスリートが特別指導を行って現役部活生の“強さ”を引き出そうという部活生応援プロジェクト。9月27日、篠山竜青(川崎)は、ウインターカップ出場を決めたばかりの桐光学園高(神奈川)を訪問し、一緒にバスケをプレーしてアドバイスを送った。

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篠山は登場シーンからこだわる。チーム練習がスタートした中で体育館に入り、モニターでチェックしていると選手が集合したところで紛れ込む。「ウインターカップ出場おめでとうございます!」と祝福する篠山の予期せぬ登場に選手たちは一瞬固まったあとに驚いてみせたが、“リアクションが薄い”としてサプライズ登場シーンをやり直す。2度目は選手たち全員がひっくり返るなど良いリアクションを見せてOKとなった。





もちろん、練習では真剣な表情を見せる篠山。ドリブルなしでの4対4という練習では「ドリブルがないのだからもっと激しくディフェスすべきだし、その裏を突くようなプレーでもできるはず。ディフェンスの質が上がれば、オフェンスの質も上がるよ。それとミスしても諦めないこと。そこからでもついていくようにすれば差もできるからね」と的確にアドバイス。その後、5対5には篠山も参加することに。1セット目に敗れてしまうと、今度は自らホワイトボードを持ち出して、「決められたプレーだけでなく誰かのアドリブについていくことも得点を増やすカギ。フレックスを起点に得点していこう」と選手たちに発破をかける。2セット目でも篠山は見せる。ターンオーバーからの速攻を決められそうになったシーンでは、全力で戻ってレイアップをブロック。さらにフェイクを入れての3Pシュートを成功させるなどで盛り上げた。



その試合後はQ&Aの時間に。試合前のメンタルについての質問が出ると「初戦で一番嫌なのは本気で勝ちに来る顔。ウインターカップ初戦で格上と当たったとしても本気で勝ちにいこう。そういう気持ちが重なることで何かが起こる」とアドバイス。さらに大事にしてほしいのは不調時に何ができるかで「何かやってやろうという気持ちを持ってほしい」と伝えると「神奈川、川崎の代表として我々も気にかけています。頑張ってください」とエールを送った。それに対して島村俊乃介キャプテンからは「僕たちの目標はメインコートに立ち、ウインターカップで優勝すること。この経験を生かして頑張ります。ありがとうございました」と感謝を伝えている。



「部活生の強さひきだすプロジェクト RiseUP」はこれで終わりではない。後半ではトップアスリートの食事管理も担当する株式会社明治の栄養士・田中麻依子さんによる栄養講習会がスタート。
田中さんはまず「アスリートは風邪をひきやすい」と選手たちに伝えると、風邪対策となる栄養素を説明。さらに体作りについての栄養について「まんべんなく日々栄養を摂り続けることが大切」「外出などで栄養が取れなかった時は帰宅してから不足分を摂取する心がけが大切」「栄養・睡眠にいかにこだわるかが結果にもつながる」と栄養アドバイスを伝えると、選手たちは熱心にノートに書き込んだ。



その選手たちにとって気になるのは試合でいかに良いプレーをするかということ。田中さんは「試合当日の食事のこだわるべきは炭水化物とビタミンを多く取ることです。逆に、避けてほしい食べ物は揚げ物など脂質が多いもの。消化、吸収に時間がかかるものは避けましょう。試合後の食事は炭水化物とタンパク質を特に多く取ることで、翌日も良いパフォーマンスを発揮しやすくなます」と答えると、最後に「今日伝えたことをやるかどうかは自分次第。すべてを完璧にやることは難しいけど、何か一つでも目標設定して続けることが大切です」と自分のためにも続けてほしいと伝えた。



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