月刊バスケットボール6月号

日本代表・ホーバスHC、八村塁へのコメントを補足「パリについて話を続けていくことにしています」

写真:石塚康隆(月刊バスケットボール)

「彼はいつでもチームジャパンでプレーする権利を持っています」


9月22日、公益財団法人日本バスケットボール協会は、男子日本代表トム・ホーバスヘッドコーチによる「八村塁(レイカーズ)選手の代表参加に関する補足コメント」を発表。ワールドカップ期間中の9月3日に“やりたいんだったら、彼から声をかけたらいい”と語ったという報道に対して、意図とは違う意味で報道されていると訂正した。

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元々の発言は、カーボベルデ(同64位)に対して80-71で逃げ切り、48年ぶりとなる自力でのパリ五輪出場権奪取を決めた翌日に語られたもの。一部報道機関は、プレーしたいのであれば八村側から連絡をするべきだと語ったと伝えていた。それに対して違う意味で発言したものとして、改めてホーバスHCからコメントが発表されたもの。“誤解のないように英語で訂正した方がいい”として、英文と翻訳文が発表となっている。



その中で「私が日本語で、もし代表チームでプレーしたい場合は『彼が私たちに電話するべきだ』と言ったことは、八村選手の日本代表での将来について混乱を招いてしまいました」としたうえで、定期的に日本バスケットボール協会と八村選手、マネジメントチームは定期的に連絡を取り合っており、「彼はいつでもチームジャパンでプレーする権利を持っています」と宣言。今後について「NBAのシーズン中においても八村選手、そして彼のマネジメントチームと、2024年のパリオリンピックでのプレーについて話しを続けていくことにしています」と説明している。
以下が、発表された補足である。



トム・ホーバス男子日本代表HC コメント全文(英文・訳文)

“Hello Akatsuki Japan Nation. I realized recently that some of my comments at the press conference on Sept 3rd regarding Rui Hachimura were reported by the media in a different way from what I intended. I also misstated some things in Japanese which I need to correct. I felt it was best to correct those comments in English so there is no misunderstanding. 
 
I said in Japanese that Rui “should call us” if he wants to play for the national team which created confusion about Rui’s future with the team. In reality, the JBA is in regular communication with Rui and his management team, and Rui has earned the right to play for Team Japan whenever he can. His contributions to the country and Team Japan over the past 10 years were integral in our growth.
 
He was also very supportive of his teammates throughout the World Cup and the JBA will continue to talk with Rui and his management team during the NBA season about playing in the 2024 Paris Olympics.
The World Cup in Okinawa was a great achievement for our team. Paris 2024 is our chance to take an even bigger step in the world of basketball. It will take all of us to get it done. 日本一丸(Nippon Ichigan)…Thank you for all your support and understanding.”



(訳)
こんにちは、アカツキジャパンを応援してくれているみなさん。 私は、9月3 日の記者会見での八村塁選手に関する私の発言が、私の意図とは違う意味でメディアによって報道されていることに気づきました。また日本語の表現も少し違っていた部分があり、誤解のないように英語で訂正した方がいいと思いました。 
 
私が日本語で、もし代表チームでプレーしたい場合は「彼が私たちに電話するべきだ」と言ったことは、八村選手の日本代表での将来について混乱を招いてしまいました。実際のところ、日本バスケットボール協会(JBA)は八村選手や彼のマネジメントチームと定期的に連絡を取り合っていますし、彼はいつでもチームジャパンでプレーする権利を持っています。彼のこの10年間に渡る日本代表への貢献は、チームジャパンの成長には不可欠なものでした。 
 
また八村選手はワールドカップ大会期間中、日本代表のチームメイトをとてもサポートしてくれました。NBAのシーズン中においても八村選手、そして彼のマネジメントチームと、2024年のパリオリンピックでのプレーについて話しを続けていくことにしています。 

沖縄でのワールドカップでは、代表チームは大きな成果をあげることができました。 2024 年パリ大会は、私たちが、バスケットボール界でさらに大きな一歩を踏み出すチャンスです。 それを成し遂げるためには、私たち全員の力が必要です。 日本一丸、たくさんのサポートとご協力、本当にありがとうございます。

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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