月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2023.09.12

B3横浜エクセレンスが新体制を発表 - 「一丸となってB2昇格!」決意新たに

昨シーズンB33位となり、10月に開幕する2023-24シーズンで念願のB2昇格を目指す横浜エクセレンスが、99日にクラブの新体制発表会を催した。会場となった横浜市役所アトリウムには、横浜市にぎわいスポーツ文化局局長の足立哲郎氏も姿を見せ、激励の言葉を寄せた。


エクセレンスは2023-24シーズンを迎えるにあたり、桜井直哉を新たな代表取締役社長に迎えた。「CONNEXTION」というクラブテーマの下、昨シーズンまでGMとヘッドコーチを兼任していた石田剛規をGM専任として新たにジョゼップ・クラロス・カナルスHCを招聘し、チームロスターも新戦力9人をそろえるなど、クラブ全体として体制が大きく変わっている。

カナルスHCはスペイン出身で、910日に閉幕したばかりのFIBAワールドカップ2023でアンゴラ代表を率いた指揮官だ。指導歴は30年に及び、NCAANBAの下部組織だったCBAのプロクラブ、エルサルバドルやメキシコ、バーレーンの代表チームヘッドコーチなど、非常に豊富な経験を持つ。Bリーグでもライジング福岡(現ライジングゼファー福岡)と秋田ノーザンハピネッツを率いた時期があり、ファンにもペップのニックネームで親しまれる存在だった。

プレーヤー登録14人の中で既存のメンバーは、昨シーズンキャプテンを務めた俊野と西山達哉、田口 暖のポイントガード陣と、ベテランシューティングガードの増子 匠、そして躍進が期待される若手ビッグマンの古河ウェスリーの5人。新戦力には、昨シーズンのB33P成功率ランキング2位に入る42.3%を記録した長身シューターのグラント・シットン(昨シーズンはさいたまブロンコスに所属)や、B1京都ハンナリーズから移籍を決めた小澤智将らが名を連ねる。

初来日の外国籍プレーヤーは、ババトゥンデ・オルムイワ、クラヴス・チャバルスと二人いる。この中で、チャバルスはワールドカップでラトビア代表の5位躍進に貢献した208cmのビッグマンであり、実力はもちろん、話題性も高いプレーヤーだ。ワールドカップ全体を通じてのチャバルスの出場機会は決して多くなかったが、リトアニアと対戦した5-6位決定戦ではフィールドゴール5本中4本を成功させて8得点。初出場だったラトビアの快進撃を締めくくる勝利に大いに貢献した。


ワールドカップの5-6位決定戦でのチャバルスの勇姿横浜での活躍が楽しみだ(写真/©FIBAWC2023)

オルムイワとチャバルスはまだチームに合流できていないため、9日の新体制発表会には姿を見せていない。しかし、石田GMが「ヘッドコーチがペップに決まった直後から、強度が高く穴のない布陣を目指し、勝ち切るための要素を意識しながら選手編成を進めてきました」と語る2023-24シーズンのロスターは、確かにどのポジションも脅威を感じさせる。俊野は「全員で一丸となって、今シーズンこそは目標を達成して最後に皆さんと喜びを分かち合ってシーズンを終えられるように一日一日を大切にしながら頑張っていきたいと思います」と健闘を誓っていた。

横浜エクセレンスの2023-24シーズンは、106日(金)・7日(土)にアウェイで行われる徳島ガンバロウズ戦から。ホーム開幕戦は、同月16日(月)・17日(火)に湘南ユナイテッドBCを横浜武道館に迎えて開催される。また、レギュラーシーズン開幕に先立って、918(月・祝)には同じく横浜武道館にB2の強豪アルティーリ千葉を迎えてのプレシーズンゲームも予定されている。詳細はクラブ公式サイト等で確認してほしい。

横浜エクセレンス公式サイト(試合日程紹介ページ)

柴田 健/月刊バスケットボールWEB

タグ: 横浜エクセレンス FIBAワールドカップ2023B3リーグ

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