月刊バスケットボール6月号

FIBA

2023.09.07

スロベニア敗退、4Q退場のドンチッチは審判の発言に不満を漏らす【W杯バスケ】

レフェリーの発言に不満を漏らしたドンチッチ


9月6日「FIBAワールドカップ2023」は準々決勝2試合を行ってベスト4が決定。カナダ(FIBAランク15位)と対戦したスロベニア(同7位)のエースで、大会No.1ガードと言われるルカ・ドンチッチは、最後は退場処分に。記者会見ではレフェリーに対して「フェアではない」と不満を漏らした。

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9月5日、セルビア(同6位)がリトアニア(同8位)に87-68で勝利。アメリカ(同2位)は100-63と大差でイタリア(同10位)を下してそれぞれ4強入り。そして昨日、ドイツ(同11位)がラトビア(同29位)に81-79で勝利したあと行われたのがカナダとスロベニアの一戦だ。
前半はまさに大接戦。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーが引っ張るカナダが先に得点する展開となったが、スロベニアも離されることなく得点。50-50でハーフタイムを迎えた。しかし、3Qにカナダが流れを引き寄せる。アレクサンダーがリバウンドから、RJ.バレットがレイアップ、ダンクと連続して得点するとディロン・ブルックスも3Pシュートを成功。残り5分強で65-55と2桁差まで広げると、80-71で3Q終了。そのリードを最後までキープして100-89でカナダが勝利した。

この試合、3Pシュート4本を沈めて26得点をマークしたドンチッチ。しかし、4Q残り6分37秒、2度目のテクニカル・ファウルをコールされて退場になってしまった。77-92で迎えたインバウンズからのプレー、ドンチッチは左ショートコーナーでパスを受けるとターンアラウンド・シュート。その際、ケリー・オリニク(カナダ)の手がドンチッチの腕に接触したように見えたがファウルは吹かれず。ドンチッチが両手を広げて審判にアピールしたところ、2度目のテクニカル・ファウルとなり退場となってしまった。



2度目のテクニカルファウルをコールされた直後のドンチッチ


試合後、ドンチッチは「代表チームでどんなフラストレーションを抱えるかはみんながわかっている。さまざまな感情が入り混じって自分をコントロールできなくなることが多いんだ」と制御できなくなることがあると告白。そのうえで「審判の一人がある選手に(カナダの選手が)立ち向かってくるからファウルは取らないと言っていたんだ。それはフェアではない。僕も文句ばかり言っているけど、それはフェアではないよ。わかっているはずだ」とレフェリーの一人がありえない言葉を発していたと不満を漏らした。

試合の中でそれだけ感情的になった背景にはフィリピンのファンから多くの声援を受けていたことがあるかもしれない。「アリーナ全体が僕らを応援してくれているようだった」とアレクサンデル・セクリッチコーチが感謝を語ると、ドンチッチもこのことを伝えたかったとして「本当に(フィリピンのファンの)愛に本当に感謝しているよ。素晴らしい応援だった」と笑顔を見せた。

スロベニアはこのあと順位決定戦へ。本日21時半からリトアニアと対戦する。「多くのファンが僕を応援してくれている。明日の試合があるから、勝利して応えたい」とドンチッチ。温かい応援に報いたいと語った。




■FIBAワールドカップ2023試合予定
・9月7日(木)/5-8位決定戦
17:45〜/イタリア(10位)×ラトビア(29位)
21:30〜/リトアニア(8位)×スロベニア(7位)
・9月8日(金) /準決勝 
17:45〜/セルビア(6位)×カナダ(15位)
21:40〜/アメリカ(2位)×ドイツ(11位)
・9月9日(土)
時間未発表/7-8位決定戦:(イタリア×ラトビア敗者)×(リトアニア×スロベニア敗者)
時間未発表/5-6位決定戦:(イタリア×ラトビア勝者)×(リトアニア×スロベニア勝者)
・9月10日(日)
17:30〜/3位決定戦
21:40〜/決勝
※国名のあとの順位はFIBAランク




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