月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2023.09.25

マクダビッドとともに王座奪還を目指す宇都宮ブレックス Vol.3/籾山拡輝トレーナーインタビュー

コンタクトスポーツであるバスケットボールでは、激しい接触から身を守るサポーターの役割も重要となる。マクダビッドはHEXPAD搭載アパレルや、吸汗・速乾性に優れ体温調節機能を持つコンプレッションウェア、エネルギー消費を抑えるスリーブなどのアイテムで宇都宮ブレックスをサポート。それらのアイテムの着用感や効果について、籾山拡輝(もみやまひろき)トレーナーに話を聞いた。

Vol.1/#9遠藤祐亮選手インタビューから読む
Vol.2/#12高島紳司選手インタビューから読む

ケガをせず自分の最高のパフォーマンスを

――トレーナー目線でサポーターの有効性をどのように感じますか?

僕は昨シーズンまでブレックスのユースを見ていたのですが、例えば試合や練習中にトレーナーが帯同できないときもあったんです。そんなときにテーピングは巻けないけれど捻挫を予防したい選手や打撲をしたくない選手、あるいは試合には出たいけれどテーピングができないという選手などはサポーターを活用することで対応できるのはメリットだと思います。
例えばBリーグのユースチームなどではトレーナーがいると思うのですが、中学校・高校の部活動などではトレーナーがいないことの方が多いですよね。そういう場面ではよりサポーターというのは重宝するアイテムになると思います。

――籾山トレーナーはご自身がプレーヤーだった学生時代は、コンディショニングについてどのような意識をしていましたか?

僕は小学生から大学生までプレーヤーだったのですが、高校時代にずっと膝や腰の痛みに悩まされていたんです。ありがたいことに高校にはトレーナーさんが1人いたのですが、部員も多かったのでなかなか手が回らない状態でした。僕はずっと膝のサポーターをしていたのですが、やっぱりそれでも痛かったんですよね。
それに、ケアの仕方などもなかなか教えてもらう時間が取れず、コンディショニングについての知識はほぼ皆無だったので、全然パフォーマンスを発揮できなかったんです。練習前にはほぼ毎回痛み止めを飲んでやるような状態でした。そんなボロボロの状態で自分がやっていたからこそ、そういう選手を1人でも少なくしようと、専門知識を付けてトレーナーを目指すようになったんです。



――マクダビッドのサポーターについてはどう感じますか?

実は今でもプレーすることがあって、そのときに僕もマクダビッドを着用しているんです。個人的にすごく動きやすいですし、生地感が好きです。あとはユースの選手が着けている姿がすごく様になっていて、見た目的にも格好いいなと思いますね。着けていることによって(気持ち的な面での)パフォーマンスも上がっているんじゃないかなと感じます。

――サポーターを着用した選手のケガが減った、あるいは疲労の残りが少なくなったという感覚はありますか?

そうですね。特にユース世代の選手だと足首に捻挫癖がついている選手もいて、テーピングも巻かずにプレーしてまたひねって…というのを繰り返してしまっていることがあるんです。そのような選手に対しては「しばらくは必ずサポーターを着けて練習しよう」という指導をしていて、そういう面でケガを抑えられていますね。実際、HEXPADの付いたサポーターを着けている選手は、着け始めてからは打撲などによる離脱はなくなりました。
あとはシンスプリントで足に痛みが出ていた選手も、マクダビッドのコンプレッション系のタイツを履いているときは締め付けがちょうどよくて、痛みがないというようなこともありますね。



――トレーナー目線ではどれくらいサポーターの使用を勧めたいと考えていますか?

例えば、ブレックスのトップチームについては選手自身が長く着用しているものもあると思いますし、それによって試合のパフォーマンスも変わってくると思うので、基本は選手のルーティンや判断に任せています。
ユースチームに関しては、特に足をつりやすい選手や打撲しやすい選手にはなるべく着けてほしいと思っています。2日連続で試合があるときなどは1日目にケガなどをしてしまうとチーム的にも戦力ダウンになってしまいますし、選手個人としても本意ではないと思うので。なので、ユースの選手たちにはチームのためにも自分のためにもできる限り着けるように指導しています。
選手にとっては試合に出られないのはやっぱりつらいことだと思いますし、中学生や高校生はすごく短い期間ですから、できる限りケガをせずに自分の最高のパフォーマンスを発揮してほしいです。そういう思いも込めてサポーターの着用を推奨しています。
それに、選手によってはテーピングが嫌いな選手もいますよね。テーピングは巻くけど、少し圧迫し過ぎだとか、巻く量が増えてしまって肌に合わなかったり、どうしてもゴワゴワして動きづらいとか。そういう選手にはサポーターを勧めますね。

――2023-24シーズンについては、トップチーム、ユースのそれぞれでどのように選手のコンディション維持をさせていきたいと考えていますか?

今シーズンはトップチームとユースチームのトレーナーを兼務する形になるのですが、ユースについては簡単なテーピングの巻き方の指導やストレッチの指導などをやっていきたいなと思っています。トップチームについては今季からなので、まずはこれまでチームとしてやっていることをブラッシュアップしていきつつ、それをユースの方にも落とし込めればいいのかなと思っています。

――最後に学生に向けてコンディション維持、サポーター選びについてのアドバイスをいただければと思います。

バスケットボールはコンタクトスポーツなので、コンタクトでケガをしないようにするためにもマクダビッドをはじめ、個人的には大腿部にパッドを搭載したショーツは全員着けた方がいいのではないかと思っています。特にマクダビッドのHEXはすごく機能も優れていて、かつ見た目もいいので、着用を推奨したいです。着用時にも動きやすいですし、パフォーマンスの向上やケガの予防にもつながるので。しっかりとデータや根拠に基づいて作られたサポーターだと思うので、自分のケガや症状、気になる部分に合わせたサポーターを選んでほしいですね。

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文/堀内 涼(月刊バスケットボール)

タグ: 宇都宮ブレックス 遠藤祐亮高島紳司マクダビッド

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