月刊バスケットボール6月号

男子日本代表、W杯2日目を終えてアジア勢2位 - オリンピック出場権獲得に向け8/27はフィンランド戦

©FIBAWC2023

W杯2日目を終えてアジア勢2位


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25日から日本(沖縄)のほかフィリピン(マニラ)、インドネシア(ジャカルタ)の3ヵ国共催で行われているFIBAバスケットボールワールドカップ2023が、最初の2日間を終えた。今大会は、アジアから出場している6チームの中で1位になれば来年のパリオリンピックへの出場権が得られる重要な大会だが、2日目までを終えて日本は2番手につけている。


【動画】日本代表vs.ドイツ代表ゲームハイライトを見る


☆アジア勢6チームのオリンピック出場権争い
※表記は順位、チーム名、勝敗(得失点差)
1. フィリピン 0-1(-6)
2. 日本 0-1(-18)
3. ヨルダン 0-1(-21)
4. レバノン 0-1(-39)
5. イラン 0-1(-41)
6. 中国 0-1(-42)


ちなみに、アジア地区予選を戦って本大会に進出しているオーストラリアとニュージーランドは、FIBAオセアニアに属しており、オリンピック出場権争いではアジアに含まれていない。

グループEの日本は開幕初日にFIBA世界ランキング11位のドイツと対戦し、63-81で敗れた。武器となるべき3Pショットが35本中6本(成功率17.1%)しか決められない中で、渡邊雄太(20得点、6リバウンド、2アシスト、1スティール、2ブロック)、馬場雄大(15得点、フィールドゴール成功率70%、4リバウンド、2アシスト、1スティール)らが得点源となり、後半だけだと32-28と上位ランカーを上回って試合を終えられたのは収穫だ。フリースローも17本中11本とホームのアドバンテージを力にでききれず、連係ミスからターンオーバーを犯したり、たびたび相手にイージーバスケットを許した点など、強豪に対してあってはならないミスを犯して勝機をみすみす逃す展開となった初戦。それでも18点差で終えられた意義は大きい。

27日のフィンランド戦は、ラウリ・マルカネンという主軸を堅実なロールプレーヤーで固め、ヨーロッパ地区予選で93敗の好成績を残して本戦に勝ち上がってきた強力なチームだ。しかし同グループで世界ランキングが日本に次いで低い24位で、同グループの中では最も勝機を見出しやすい相手とも言える。逆に29日に対戦するオーストラリアはグループEの中で最上位の世界3位で、東京2020オリンピックの銅メダリスト。日本としては、27日に是が非でもフィンランドから1勝をもぎ取り、優勝候補のオーストラリアから金星をつかんで次のステップに進みたいところだ。



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☆アジア勢6チームの試合結果とグループステージ1次ラウンドの残る対戦予定

※チーム名右のカッコ内はFIBA世界ランキング

フィリピン(40) グループA
8/25 81-87ドミニカ共和国(23
8/27 vs.アンゴラ(41
8/29 vs.イタリア(10

日本(36) グループE
8/25 63-81ドイツ(11
8/27 vs.フィンランド(24
8/29 vs.オーストラリア(3

ヨルダン(33) グループC
8/26 71-92ギリシャ(9
8/28 vs.ニュージーランド(26
8/30 vs.アメリカ(2

レバノン(43)
8/25 70-109ラトビア(29
8/27 vs.カナダ(15
8/29 vs.フランス(5

イラン(22)
8/26 59-100ブラジル(13
8/28 vs.コートジボワール(42
8/30 vs.スペイン(1

中国(27)
8/26 63-105セルビア(6
8/28 vs.南スーダン(62
8/30 vs.プエルトリコ(20




文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

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