月刊バスケットボール6月号

日本代表、必死のプレーを披露するもドイツの高さ、パワーに敗戦【W杯バスケ】

チームを引っ張った#12渡邊雄太

良い流れも作ったものの、ドイツに敗戦


8月25日、FIBAワールドカップ2023が開幕。日本・沖縄アリーナで行われるファーストラウンドグループE初戦でAKATSUKI JAPAN日本代表(FIBAランク36位)は、ドイツ代表(同11位)戦と対戦。1Q後半に2桁リードを作られた日本は、その後、攻防で良い流れも作ると3Qは互角の戦いを見せたものの63-81で敗れた。日本の2戦目は8月27日(日)、21時10分からフィンランド代表(同21位)と対戦する。

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昨年9月に行われた「FIBAユーロバスケット2022」で2005年大会以来となる銅メダルを獲得。今大会でもメダル候補と言われるドイツに対して日本は#2富樫勇樹、#18馬場雄大、#31原修太、#12渡邊雄太、#24ジョシュ・ホーキンソンという5人でスタート。日本の初得点は#18馬場。スティールから速攻でレイアップを決めると、#12渡邊が右コーナーから3Pシュートを成功させる。ドイツは#10ダニエル・タイス、#17デニス・シュルーダー、#9フランツ・バグナーがゴールにアタックして得点。2Pシュートを積み重ねてリードするが、日本は#12渡邊が2本目の3Pシュートを決めて残り5分で8-12となる。


残り5分を切ったところで日本は#24ホーキンソンが2ファウルに。#99川真田紘也が交代で入るが、インサイドを攻められて8-18と2桁差に。タイムアウトで間を作った日本はその後#5河村勇輝がフリースロー1本を決めると、#12渡邊がドライブを成功させたが、11-23で1Qを終えた。



2Q開始直後、日本は#18馬場がダンク!


2Q開始直後、日本は#18馬場がダンク、速攻で得点。スピードを生かしてのシュートを見せると、#24ホーキンソンのフリースロー、#6比江島慎のアシストで#18馬場がリバースレイアップを決めるなどリズムが良くなる。#6比江島は体を張ってインサイドを守ると、スティールからバスケットカウントを決めてチームを鼓舞。#5河村の3Pシュート、#12渡邊のドライブ、#91吉井のダンクといいシーンも出たが、ドイツは#7ヨハネス・フォウクトマン、#17シュルーダーの3Pシュートで、#10タイスのダンクなどで得点。 #19西田優大がラストプレーでレイアップを捩じ込んだが、31-53とリードを広げられてハーフタイムを迎えた。

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後半、日本代表のいいシーンが数多く見られた


トム・ホーバスHCが今大会で目指すのはアジア1位となってオリンピック出場権を獲得すること。得失点差ということも考えて、少しでも良い数字を残したい日本は4Q、#24ホーキンソンがブロック、リバウンド、さらにフリースローで得点と攻防で頑張りを見せると#12渡邊とのコンビで#18馬場がダンクを決めて会場を盛り上げる。すると残り4分56秒、#18馬場からのパスで#12渡邊がアリウープを成功(このプレーで足を引きずる形となり、心配されたがそのままプレーは続行する)。

その後、#5河村が3Pシュートを決めると、ここまで無得点だった#30富永啓生が残り3分5秒にドライブでファウルをもらってフリースローを2本成功。60-17と17点差まで縮める。会場にはディフェンス・コールがこだまし、選手たちはハードなディフェンスを披露。ベンチのメンバーも立ち上がって声援を送ると、#30富永が終盤に3Pシュートを成功。最後に見せ場を作ったものの、ドイツに敗れた。日本は#12渡邊が20得点でチームトップ。次いで#18馬場が15得点、#24ホーキンソンは10リバウンドをマーク。キーになると言われていた3Pシュートは35本中6本成功で成功率17%だった(ドイツの3Pシュートは6/33で18%)。




■FIBAワールドカップ2023
ファーストラウンド・グループE日本代表試合予定
・8月25日(金)日本vs.ドイツ[11位](21:10ティップオフ)
・8月27日(日)日本vs.フィンランド[24位](21:10ティップオフ)
・8月29日(火)日本vs.オーストラリア[3位](20:10ティップオフ)
※順位はFIBAランク


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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