月刊バスケットボール1月号

中学(U15)

2023.08.24

[全中2023] 京都精華学園が初優勝、スピードを生かして三股町立三股を下す

ベンチスタート組も着実に得点

京都精華学園が初優勝


8月24日、「第53回全国中学校バスケットボール大会」大会最終日女子決勝、1月のJr.ウインターカップ(京都精華CLUBとして出場)では準優勝となっている京都精華学園(京都)と三股町立三股(宮崎)が対戦。先にリードを奪った京都精華学園は追い上げを受けたものの、スピードを生かして得点。81-57で勝利して大会初優勝を果たした。京都精華学園は高校でインターハイを制したばかり。全中でも日本一となった。

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準決勝で郡山市立郡山三(福島)を下して決勝にコマを進めた京都精華学園と、前年女王・四日市メリノール学院(三重)を下した三股町立三股による女子決勝。三股は京都精華学園185cm#15ンガルラ ムクナ リヤにボールが入るとダブルチーム、トリプルチームで対応。すると京都精華学園は積極的にドライブを仕掛けると#5石井日菜、#10野田心優、#4吉田ひかりがレイアップを決めて9-0というスタートを切る。三股は2年生のインサイド#10小田陽夏子が攻撃を引っ張ると#5蔵満莉緒、#4小玉愛莉もシュートを決める。終了間際に#11及川莉奈が3Pシュートを決めて差を詰めたが、クォーター終盤の#15リヤの得点もあって京都精華学園の20-13で1Qを終えた。



三股町立三股#10小田陽夏子



2Q、京都精華学園はベンチスタートの193cm#18オディア カウェル リッツ、#7高山留里那らが得点源に。三股は3Pシュートを多くはなっていくと#11及川、#4小玉、#5蔵満、#6浅利蕾が決めて残り3分強で28-31とする。しかし、今度は京都精華学園の流れに。#7高山、#5石井がゴールにアタックして得点すると#17谷口娃咲の3Pシュート。リードを2桁に広げて45-30としてハーフタイムを迎えた。

3Q、京都精華学園が早い展開から得点を重ね、19点差までリードを広げる。しかし、三股はここからディフェンス強度がアップ。なかなか出なかった早い展開から得点すると3Pシュートも飛び出して41-51と10点差まで差を詰める。京都精華学園はここで#15リヤを戻す。三股はトリプルチームで対応してシュート成功率を下げるものの、シュートが決まらず。京都精華学園の55-44で4Qを迎えた。



京都精華学園#17谷口娃咲

3Qを14-10とした三股。その流れを持ち込みたかったが、京都精華学園は#6松居ことほ、#17谷口と早い展開からドライブで得点につなげていく。粘りを見せていた三股だが、徐々に点差を広げられてしまう。それでも三股はドライブからのキックアウト、さらにアウトサイドでのパス回しから3Pシュートを狙い、#11及川、#4小玉が得点。ディフェンスでも前からプレッシャーをかけるなど最後まで集中してプレー。対する京都精華学園も最後まで攻撃の手を緩めず追加点を奪って勝利。大会初優勝を果たした。


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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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