月刊バスケットボール6月号

FIBA

2023.08.21

元NBAノビツキーが来日会見で母国を応援「ドイツが勝つことを祈っています」

八村塁について「彼のファンです」と語ったノビツキー


8月21日、FIBAワールドカップ2023のアンバサダーも務める元NBA選手のダーク・ノビツキー(元マーベリックス)が契約ブランドであるバウアーファインド主催の来日PRイベントに出席。ワールドカップ初戦の日本対ドイツについて「ドイツが勝つことを祈っています」と母国を応援。また八村塁(レイカーズ)について「私は彼のファンです」と語った。

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1978年ドイツ生まれ、現在45歳のノビツキーは1998年NBAドラフト1巡目9位でマーベリックス入り。213cmという長身ながら3Pシュートをも決められるシュートレンジの広さ、勝負強さでNBAを席巻。必殺ワンレッグ・シュートで数多くの名場面を演出してきた。NBAオールスターに14度選出され、オールNBAチームには12度選出。2007年にはシーズンMVPを受賞。2011年にはチーム初のチャンピオンに導いてファイナルMVPを獲得している。21年間プレーして2018-19シーズンを最後に引退。平均20.7得点、7.5リバウンド、2.4アシストというアベレージを残している。そして今年、バスケットボールの殿堂入りを果たした。


2008年に膝を痛めた際から使用を始め、後にアンバサダーに就任したというノビツキー。まずFIBAワールドカップ初日の注目の一戦、日本対ドイツについて「日本とドイツは、とても難しいグループに入りました。ただ、とてもいいグループとも言え、楽しい試合になると思います」と語ると、八村塁(レイカーズ)について「ワールドカップは欠場すると聞いています。本当に残念ですね。見る側としても残念ですけど、やはり日本にとって本当に残念だと思います。私は彼のファンですよ。とても一生懸命プレーをして、とてもいい選手だと思います。とても気に入っている選手です」と欠場が残念だと触れた。八村については後の質疑応答の中で「彼は素晴らしいアスリートであって体も強い。そのアスリート性が気に入っています。さらに、とてもいいディフェンダーであり、努力をして3Pシュートも打てるようになってきています。そういった能力があるから期待していますし、彼はゲームチェンジャーになれる存在だと思っています。成長を見守ってきましたが、今後もすごく期待しています」とその力を称えている。

ノビツキーといえば、日本で行われた2006年の世界選手権(現ワールドカップ)にドイツ代表として出場(この際も初戦でドイツと対戦している。日本が70-81で敗戦)。23.2得点、9.2リバウンドというアベレージを残し、チームを8位に導いている。弊誌から質問として同大会での思い出、そして金曜日の日本対ドイツの勝敗予想を投げかけてみた。

まず「タフな質問ですね(笑)」とニヤリとすると「やはりドイツが勝つことを祈っています。ワールドカップでは最初に自信を持つことが大事。いいプレイをしてビッグな勝利を勝ち取ることがモチベーションに繋がるので、 勝てたらいいと思います」と答えると、2006年の大会については「初来日で本当に楽しかった思い出があります。8位で終わったのですが、ドイツとしてはいい結果でした。多くのファンといい交流ができたことも楽しくて大事な思い出で、この大きなステージでプレイできたことも、本当に感謝しています」と答えてくれた。

引退からの4年間、「とても忙しかった」と語ったノビツキー。今回の来日も昨日到着して本日フィリピンに出発してFIBAの会議に出席して、現地で試合を見ることになるとスケジュールが詰まっている様子。観光する時間もないので「また来日する時は家族を連れてきたいですね。家族は日本に来たことがないので、楽しみです」と語っていた。




文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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