月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.08.08

名司令塔フィッシャーが高校のコーチに就任「若き学生アスリートにフォーカスすることが楽しみ」

写真:佐々木智明

フィッシャーが高校のヘッドコーチに就任


現地8月7日(日本時間8日)、NBAのロサンゼルス・レイカーズ時代に5度のチャンピオンになったデレク・フィッシャーがカリフォルニア州にあるクレスピ・カルメライト高のヘッドコーチに就任したと発表。フィッシャーは「次世代を担う若き学生アスリートにフォーカスすることを楽しみにしている」とコメントした。

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「デレク・フィッシャーがバスケットボールのヘッドコーチに就任します。フィッシャーコーチをクレスピファミリーに迎えることができ、大変光栄に思います。フィッシャーコーチは、キリスト教の信仰に根ざした強い労働倫理、リーダーシップ、規律をもたらします」とクレスピ・カルメライト高はニュースを発表。その中で、フィッシャーは「コーチングと指導は真の情熱であり、私は次世代を担う若き学生アスリートにフォーカスすることを楽しみにしている。頑張れクレスピ!」とメッセージを送っている。

現地8月9日の誕生日で49歳になるフィッシャーは、1996年NBAドラフト1巡目24位指名でレイカーズ入り。コービー・ブライアント、シャキール・オニールらと共にトライアングル・オフェンスの起点としてプレーし、2000年から3連覇を経験。さらに2009年、2010年にブライアント、パウ・ガソルと共にレイカーズで連覇に貢献した。結局、合計5チームで18シーズンプレーして2014年に現役引退。2004年、スパーズとのカンファレンス・ファイナルでは残り0.4秒からの逆転決勝シュートなどクラッチ能力にも長けた司令塔だった。コーチとしては引退直後の2014年からニックスのヘッドコーチとして2シーズン、2019年からWNBAスパークスのヘッドコーチとして3シーズン采配を振るっている。

NBAで5度の優勝に貢献した職人、フィッシャーが高校生に対してどんな指導を行っていくのかは興味深い。クレスピ・カルメライト高は2度の州チャンピオンに輝くという名門私立高で、前ヘッドコーチは4年間の任期を終えて退任したばかりだったという。




文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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