前回王者スペインの司令塔ルビオが大会欠場を発表「精神的な健康のため」【W杯バスケ】
「精神的な健康のために、プロ活動を休止する」と発表
現地8月5日(日本時間6日)、スペインバスケットボール連盟はリッキー・ルビオ(キャバリアーズ)がFIBAワールドカップ2023を欠場すると発表した。ルビオは連盟を通じて「精神的な健康のために、プロ活動を休止する」とメンタルヘルスを守るために休止すると発表している。
【動画】リッキー・ルビオ2019年大会スーパープレー集を見る
2005年生まれのルビオは現在32歳。天才少年として若くから頭角を表して14歳の時に史上最年少選手としてスペインリーグでデビュー。さらに2006年には16歳でユーロリーグデビューを果たす。2009年にウルブズからNBAドラフト1巡目5位指名を受けると2年後の2011-12シーズンにNBA初出場。6シーズン、ウルブズで過ごしたのち、ジャズで2年、サンズ、ウルブズで1年ずつ所属。2021-22シーズンからはキャバリアーズでプレーしている。代表では2008年の北京五輪からプレーしており、同五輪で銀メダルを、2016年リオ五輪で金メダルを獲得したほか、2019年ワールドカップでも金メダルを獲得している(ルビオはMVPを獲得)。
「精神的な健康のため、プロ活動を休止することにしました。私の決断を理解してくれたスペイン連盟からのすべてのサポートに感謝したいと思います。今日、#ラファミリアはこれまで以上に意味のあるものになりました。ありがとう。私は立ち向かい、時が来ればより多くの情報を提供できるようにしたい。私のプライバシーを尊重してください」と連盟を通じて発表したルビオ。少なくともFIBAワールドカップ2023は欠場となるようだ。このコメントに対してスペイン連盟は「リッキー・ルビオに対して敬意、賞賛、そして愛情を表したい。#ラ・ファミリアは常にルビオのそばにいる」とメッセージを発表している。
スペインは2019年に中国で開催されたワールドカップ決勝でフランスを倒して優勝。東京五輪では6位となったが、2022年のユーロバスケットで4度目の頂点に。FIBAランク1位のチームとして、今大会でも優勝候補の一角と見られている。代表メンバーは7月26日から合宿を開始。報道によるとルビオも参加していたが、先週の頭に離脱し、8月4日に行われたベネズエラとの強化試合(87-57)には姿を表さなかったという。このあとスペイン代表は8月11日にスロベニアと、同13日にアメリカと、同17日にカナダと、19日にドミニカ共和国と強化試合を実施。ディフェンディング・チャンピオンとして臨むワールドカップ1次ラウンドでは、8月26日にコートジボワールと、同28日にブラジルと、同30日にイランと対戦する。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: リッキー ルビオ