月刊バスケットボール6月号

大阪薫英女学院が3年連続4強入り ブロック大会女王対決を制す【北海道インターハイ2023】

4Q大活躍を見せた大阪薫英女学院#6木本桃子

4Qの接戦を制したのは大阪薫英女学院


7月28日、北海道インターハイ2023女子準々決勝で近畿大会女王・大阪薫英女学院(大阪府[1])と東北大会女王・聖和学園(宮城県)が対戦。3Q、聖和学園に追いつくと4Qは大接戦となったが、大阪薫英女学院が71-67で勝利し、3年連続のベスト4進出を決めた。明日の準決勝では桜花学園(愛知県)と対戦する。



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大阪薫英女学院は初戦となる2回戦で鵠沼(神奈川[1])に90-66、3回戦で開志国際(新潟)に90-57で勝利。聖和学園は2回戦で長崎西(長崎)に98-65、三田松聖(兵庫)に98-74で勝利して勝ち上がってきている。

先制したのは大阪薫英女学院。#8松本莉緒奈がインサイドで決めると#11三輪美良々、キャプテンの#4木本桜子も続く。一方、聖和学園はキャプテンの#4高瀬ゆのかがターンアラウンド、プルアアップジャンパーと序盤の得点源に。さらに#8内田理香、#12竹本歩生、U16女子代表の#9阿部友愛が得点していく。共にインサイドにボールを入れさせないようにディフェンスしていくが、#4高瀬の活躍もあって残り3分半で聖和学園が16-10とまずリードする。



聖和学園#9阿部 友愛


タイムアウトで流れを絶とうとした大阪薫英女学院だが中々1本が来ない。それでも好守でしのいでいたが、聖和学園は終盤に#4高瀬が得意のターンアラウンド・ショットで追加点。21-12として1Qを終えた。

大阪薫英女学院の安藤香織コーチいわく今年のチームの強みは「組織力」。試合の中での修正能力も高い。2Qに入るとディフェンス強度を上げてミスを引き出すとシュートは決まらずも#5島袋椛、#11三輪、#9岩井萌がフリースローを決めて差を詰めていく。すると#4木本桜、#5島袋のリバースレイアップで1点差に。

苦しい攻撃が続いていた聖和学園は残り3分を揃ったところで#13齋藤凌花が右ウイングから3Pシュートを成功。さらに早い展開から#12竹本らが追加点を奪い、37-34としてハーフタイムを迎えた。

後半開始から流れを掴んだのは聖和学園。しつこいディフェンスで相手のチャンスを詰むと#12竹本が3Pシュート、さらに#4高瀬、#9阿部も続く。2桁リードになろうかという中で、大阪薫英女学院は#5島袋が奮闘。粘っていくと3Pシュートも飛び出して点差を縮める。そして残り1分から#4木本桜が連続得点。51-50とひっくり返して3Qを終える。





勝負の4Q、聖和学園にミスが続く間に大阪薫英女学院#6木本桃子が大活躍。#5島袋のパスを受けて左ウイングから、パス回しから右ウイングからと連続3Pシュートを決めると、ミドルジャンパーも沈めて7点のリードを作る。聖和学園は#9阿部のミドルジャンパー、#12竹本の3Pシュートで粘るが、ディフェンスでは疲れも見え始める。

大阪薫英女学院の67-60で残り3分を切る。聖和学園は#12竹本の3Pシュート、スティールから#8内田が得点で2点差となる。大阪薫英女学院にとって嫌な雰囲気となる。#10下﨑好がミドルジャンパーで4点差とするが、残り38.5秒に#4高瀬が1本、残り35.3秒に#8内田が1本、フリースローを決めて67-69に。ここでタイムアウトを取った大阪薫英女学院、しっかり時間を使って攻めると#4木本桜が残り6.9秒にミドルジャンパーを決めて71-67に。聖和学園はタイムアウトを取り、#9阿部がトップから3Pシュートを放つが決まらず。大阪薫英女学院が71-67で勝利し、3年連続のベスト4進出を決めた。明日の準決勝では桜花学園(愛知県)と対戦する。

大阪薫英女学院は#5島袋が25得点、12リバウンドのダブルダブル。4Qで活躍した#6木本桃が17得点、#4木本桜が12得点と3人が2桁得点。聖和学園は#8内田が18得点、#4高瀬が16得点、#12竹本が14得点、#9阿部が10得点とマークしている。



大阪薫英女学院#5島袋 椛

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 北海道インターハイ2023

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