月刊バスケットボール6月号

仙台大明成が8強入り! 王者・福岡第一と準々決勝で対戦へ【北海道インターハイ2023】

写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

仙台大明成が正智深谷を下す


7月27日、北海道インターハイ2023男子 3回戦で東北大会4強の仙台大明成(宮城県)と関東大会準優勝・正智深谷(埼玉県)が対戦。正智深谷が攻防でいいスタートを切ったかに見えたが、#8ウィリアムス ショーン 莉音が得点源となり、リズムを掴んだ仙台大明成が終始リードを保って69-57で勝利。昨年を超える8強入りを果たした。


【関連】「北海道インターハイ2023 特設ページはこちら

【写真7点】仙台大明成×正智深谷フォトギャラリーをチェック


大会前に亡くなった恩師のためにも、と並々ならぬ思いで今大会に臨んでいる仙台大明成は、1回戦(土浦日本大/茨城県)では大差を付けられながら、延長の末に逆転勝ち。2回戦では中国大会覇者・豊浦(山口県)を下して3回戦に駒を進めてきた。対する正智深谷(埼玉県)はディフェンスの強さが持ち味だが、今大会では1回戦(海部/徳島県)に114-52、2回戦(一関工/岩手県)に98-60とオフェンスが好調となっている。

試合開始直後、正智深谷は#9グビノグン オサゼ デロック、#8秋穂 将斗がインサイドで得点。さらに圧のあるディフェンスで、仙台大明成の攻撃をスローにさせる。しかし#8ウィリアムスが高確率でシュートを決めていくと、3Pシュートも飛びだして残り4分半で16-9とする。オフェンスがよくなることで、ディフェンスにも集中できる。仙台大明成はクォーター後半、リバウンド争いでも優位となり、終了間際に#4小田嶌秋斗がドライブからレイアップを成功。25-13と2桁差を作って1Qを終えた。



正智深谷は9グビノグン オサゼ デロック

2Qに入ると、正智深谷のマッチアップゾーンが奏功。その間に、司令塔の#4三村蓮、#7市川大徳、#9デロックらが着実にシュートを決めていき6点差まで詰める。ここで仙台大明成は#6村忠俊の3Pシュート、#4小田嶌のレイアップなどで再び10点差をキープしていく。クォーター終盤、ディフェンスから再び流れを引き寄せた正智深谷。残り2分強で4点差とする。ターンオーバーも出てシュートも決まらず、と仙台大明成にとって苦しい時間が続いたが、#4小田嶌がフリースローで得点。37-33としてハーフタイムを迎えた。

後半に入っても一進一退という状況が続く両者。2〜3ポゼッション差の中で時間が経過していく。クォーター中盤、仙台大明成は#4小田嶌の3Pシュート、#8ウィリアムスのジャンパーと追加点を奪うと相手ターンオーバーからレイアップを決めて51-39とする。さらに残り3分を切ってから、#10瀧豊多が連続3Pシュートを成功。57-43で4Qを迎えた。



仙台大明成#4小田嶌秋斗


14点差を負う正智深谷。仙台大明成の得点源である#8ウィリアムスにボールが入るとダブルチーム。失点を防ぐと3Pシュートを狙っていくが入らない。それでもセカンドチャンスで#7市川、#9デロックが得点して残り7分半で7点差と迫る。仙台大明成はタイムアウト明け、#10瀧の3Pシュート、#6村のレイアップで再び2桁差に。その後は、一進一退の攻防となり、目まぐるしく流れが入れ替わって進んでいく。

仙台大明成の67-57で残り2分を切る。正智深谷はまずは2Pシュートを放つが入らず。#13加藤駿が鋭いドライブでディフェンスを引き連れ、オープンで3Pシュートのチャンスを作るがこれもリングに弾かれてしまう。タイムアップ寸前まで必死にボールを追いかけたものの、仙台大明成が勝利。恩師と共に戦った昨年(ベスト16)を超える8強入り。明日の準々決勝(15時開始予定)では昨年の王者・福岡第一(福岡)と対戦する。

仙台大明成は #8ウィリアムスが22得点、23リバウンドのダブルダブルをマーク。#6村が3Pシュート4本成功で20得点、ドライブが冴えた#4小龍田が14得点をマーク。正智深谷は#7市川が17得点、#9デロックが14得点、#10岡野一輝が12得点をマーク。チームとしては、21ターンオーバーと相手より11本も多かった仙台大明成だが、2Pシュート成功率が57%と高く、正智深谷の3Pシュート成功率が7%に抑えたことが勝利につながった。



正智深谷#7市川大徳


 [注目チーム・注目選手、出場選手名鑑掲載!]
\インターハイ特集/月バス9月号ご購入こちらから
https://shop.nbp.ne.jp/shopdetail/000000002252/

PICK UP

RELATED