月刊バスケットボール6月号

美来工科が2回戦進出、高さで勝る駒澤大附苫小牧に対してディフェンスから流れを作る【北海道インターハイ2023】

美来工科#0宮里 駿太[写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)]

美来工科がディフェンスから主導権を握る


7月25日、北海道インターハイ2023大会初日男子1回戦で駒澤大附苫小牧(北海道[3])と美来工科(沖縄県)が対戦。好スタートを切った駒澤大附苫小牧に対し、美来工科はディフェンスから流れを作って逆転。リードを守って90-72で勝利。明日の2回戦では藤枝明誠(静岡)と対戦する。


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部員56名の駒澤大附苫小牧と、77名の美来工科の戦い。先取点は高さで勝る駒澤大附苫小牧、#15木戸柊友がリバウンドから決める。さらに#55小林優斗のレイアップ、#61阿部日向大が左ウイングから3Pシュートを決める。対する美来工科は足を使っていく。パスを回し、スクリーンを使ってズレを作ると#0宮里駿太、#3玉城宏逢、キャプテンの#11山城颯らが得点。残り5分で駒澤大附苫小牧の13-7となる。

その後、美来工科は徐々にディフェンス強度を高めると#11山城の3Pシュート、#3玉城宏逢のレイアップで23-23と同点に。駒澤大附苫小牧は終盤、#23滑川凌空がショートレンジから決めて25-23として1Qを終えた。



駒澤大附苫小牧#23滑川 凌空


駒澤大附苫小牧は2Q開始3分10秒、得点なし。#15木戸のレイアップでクォーター初得点を奪うが、その間に美来工科は#0宮里駿太がフローター、フリースロー、3Pシュートと得点源となって逆転。残り6分で36-27とする。
クォーター後半、駒澤大附苫小牧は#58高橋勇成がスピードを生かして得点を重ねていったが、美来工科は#53岸本恵多郎、#31中本琉雅のジャンパー、さらに#11山城の左コーナーからの3Pシュートとシュート成功率の高さで勝り、50-39としてハーフタイムを迎えた。

3Q開始直後、駒澤大附苫小牧は#28松本将太が3Pシュートを決める好スタートを切る。しかし、ターンオーバーも出て流れをつかめない。美来工科は司令塔#0宮里がオフェンスを組み立てじりじりとリードを広げていくと、残り7分強、#12田村美智のフリースローで62-42と20点差にする。



美来工科#12田村美智


流れを変えていきたい駒澤大附苫小牧は#15木戸が体を張っての3Pプレー、さらにオープンを作って#58高橋が3Pシュート、早い展開から#23滑川がレイアップを決めるなど良いオフェンスも出るが、シュート成功率が上がっていかず。美来工科の69-52で3Qを終えた。

4Qに入ると美来工科にミスが目立ちはじめるように。ここで駒澤大附苫小牧は#15木戸、23滑川など3Pシュート攻勢で一気に点差を縮めると、残り3分半、#28松本がフローターを決めて68-76と8点差とする。しかし、良い流れもここまでだった。
ここでタイムアウトを取った美来工科は#97屋良誠志郎がディフェンスとの接触をいとわず、ゴール下に飛び込んで連続得点。再び2桁差にすると、#3玉城宏の3Pシュートなどで追加点を奪って勝利。明日の2回戦では藤枝明誠(静岡)と対戦する。

スタッツ上、美来工科は#0宮里が17得点でチームトップ。次いで#3玉城宏が15得点、#11山城が13得点、#12田村が11得点、#23伊佐が10得点と5選手が2桁得点。敗れた駒澤大附苫小牧は#23滑川が18得点、#28松本が16得点。共に4本の3Pシュートを決めている。リバウンドで45-40と相手を上回った駒澤大附苫小牧だが、ターンオーバーでは15本と相手より7本多くなってしまった。





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写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

タグ: 北海道インターハイ2023

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