月刊バスケットボール6月号

大学

2023.07.13

小野秀二氏がびわこ成蹊スポーツ大総監督に就任「いいインパクトを与えたいと思っている」

小野秀二氏がびわこ成蹊スポーツ大総監督に就任


7月10日、びわこ成蹊スポーツ大は滋賀県庁にて、男子バスケットボール部小野秀二(現バンビシャス奈良ヘッドコーチ)総監督就任記者会見を実施。小野氏は「いいインパクトを与えたいと思っている」と語った。

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記者会見ではまず元Bリーグチェアマンで現在同大学の学長を務める大河正明氏が、「新しいスポーツ文化の創造」を理念とする同大学が開学20周年を迎え、さらなる競技力向上を目指すうえで「もう一段ギアをあげる必要性を感じ」て招へいしたと小野氏を紹介。同大学の男子部は、現在関西学生リーグ2部に所属している。

大学側の熱意を感じて承諾したという小野氏は、「指導歴のスタートは大学からなので非常に感慨深い。1988年に愛知学泉大の男子部を創部し、13年間携わった。当時“東海チャンピオンから打倒関西へ、そして打倒関東”というスローガンを掲げ、2000年のインカレではベスト4に入ることもできた。内容の濃い13年間だった。再度、大学というフィールドに関われるということで非常にワクワクしている」とコメント。続けて、「選手がコート上で最高のパフォーマンスを出せるように35年の指導キャリアの経験値から伝えていきたい。また佐野(太一/元滋賀・青森)監督が、コーチとしてはまだ2年目ということで、サポートすることもミッションだと認識している」と培ってきた経験を生かしていきたいと語った。

1958 年、秋田・能代生まれの小野氏は、能代工高(現・能代科学技術高)時代に初の高校3冠を貢献。筑波大在学時から日本代表に選出され、日本リーグでは住友金属で活躍した。引退後、コーチとしては愛知学泉大を13年に渡って指導した後、トヨタ自動車、日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ日立)、アースフレンズ東京Zのヘッドコーチを歴任。その後、母校・能代工で高校生を3年間指導。大阪エヴェッサアカデミー校長(ゼネラルアスレティックマネージャー)兼U15ヘッドコーチと務めると、昨季終盤には奈良のアドバイザリーコーチも務めた。また冒頭で紹介したとおり、今年6月にはB2奈良のヘッドコーチ就任が発表されている。

奈良HCとの兼任することについて、小野氏は「重々承知のうえで私にとっての挑戦でもあると認識している。年齢もあるが、まだまだ挑戦したいという気持ちがある」とチャレンジしていくと宣言。「学生は響くと急激に上手くなり、同じ技術を持っていても人間性が変わることでプレーが大きく変化してくるので、いいインパクトを与えたいと思っている」と語る小野氏によって、チームにどんな好循環が生まれるかが、注目される。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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