月刊バスケットボール1月号

Wリーグ

2023.07.06

Wリーグが2024年秋から2ディビジョン制で実施と発表

「公平性」「競技力」「戦力均衡」「拡大」から2ディビジョン制を採用と説明


7月6日、Wリーグ(一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ)は記者会見を開き、今後のフィロソフィー、ビジョンと実現のための具体的な取り組みについて紹介。その中で2024年秋から始まるシーズンから“2ディビジョン制”を採用する予定だと発表した。

【SNS】記者会見を行ったと紹介したWリーグのツイートがこちら

まず「バスケットボールを通じて多彩な力を結集させ、元気・感動・勇気を届け、笑顔あふれる社会に貢献する」とフィロソフィーを発表したWリーグ。

ビジョンは3つあり、まず『最高峰の競技力と挑戦し続ける姿勢で「世界中の目標となるリーグ」へ』のために、「2ディビジョン制の採用」、「海外リーグとの連携強化」に取り組むと紹介。さらに『する人・みる人・支える人が一つとなって「日本中に笑顔を届けるリーグ」へ』のために「チーム保有企業リソースのリーグ還元」を、『社会で輝く人を育み、人生を豊かにする「Well-beingなリーグ」へ』のためにバスケットボールを通じた人材創出(Wリーグアカデミーの定期開催)を実施するとした。

気になる2ディビジョン制については第26回大会(2024-25シーズン)から開始予定と紹介。Wリーグプレミア(仮称)が8チーム4回戦総当り(各チーム28試合)、Wリーグフューチャー(仮称)が6チーム5回戦総当り(各チーム25試合)で実施し、プレミア8位とフューチャー1位は自動入替となり、プレミア7位とフューチャー2位は入替戦を実施する。

プレミアのプレーオフに関しては上位4チームが進出し、中立地で開催。セミファイナルは2戦先勝方式、ファイナルは3戦先勝方式で実施予定だという。また第26回大会への参加は、2023年6月までに理事会の承認を要するため、まずは現状の14チームで開始するとしている。

2ディビジョン制採用の理由については「公平性」(4回戦総当りにすることで両チームのホームゲーム開催が可能となる、ホーム以外での開催も可能)、「競技力」(昇格・降格により勝利の重要度が増加、競技レベル近似チームによる接戦増加、4試合の中で戦術・戦略が求められる)、「戦力均衡」(実力拮抗試合の増加、接戦による競技本来の魅力向上、消化試合減少)、「拡大」(競技インフラ整備面で新規参入のハードルが低下、下部リーグの経済的負担減少、競技者減少を防ぐ受け皿の必要性)と4つあると紹介している。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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