月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.07.05

NBAサンズが渡邊雄太との契約を正式に発表、渡邊は「正式にサインしました!」と投稿

正式にサンズと契約を交わした渡邊雄太

現地7月4日(日本時間5日)、フェニックス・サンズはフリーエージェントの渡邊雄太、ケイタ・ベイツ ジョップ、ケイタ・ベイツ ジョップ、チメジー・メトゥと契約を交わしたと正式に発表。SNSでは契約書にサインする写真も投稿された。その後、渡邊も自身のSNSに「正式にサインしました!これからはサンズの一員として頑張ります!!」と投稿している。

【写真】契約書にサインする渡邊雄太の写真をチェック

リリースの中で、バスケットボール・オペレーションズ社長兼ゼネラル・マネージャーのジェームス・ジョーンズ氏は「ケイタ、ドリュー、チメジー、ユウタの加入により、選手層が厚くなる。優勝を目指す我々の助けとなるだろう。彼らは皆、特別なスキルの持ち主で、ロスターの穴を埋めてくれ、よりダイナミックなチームにしてくれるはずだ」とコメント。渡邊については「ユウタはリーグ最高の3Pシューターであることを証明している。また複数のポジションを守れるサイズと能力を持っている」と紹介している。

契約後、渡邊自身もSNSで、「正式にサインしました!これからはサンズの一員として頑張ります!!」と写真をツイートしている。

また昨シーズン、ブルックリン・ネッツで残した成績について「ネッツではキャリア最多の58試合に出場し、FG成功率は49.1%、3Pシュート成功率44.4%、平均5.6得点とキャリアハイのアベレージを記録した。3Pシュート成功率については、昨期50本以上3Pシュートを決めた選手の中では5番目に高い数字である。キャリアの中で26試合2桁得点を記録しているが、昨年は13試合でマークしており、2022年11月17日のブレイザーズ戦では、キャリアハイとなる1試合5本の3Pシュートを決め、シーズンハイの20得点を記録した」と紹介した。興味深いのは名前の発音についての記述で「YOU-tuh wah-tuh-NAH-bay (ユータ・ワタナベ“イ”)」と最後にイが付く表記になっている。

サンズとの合意については、現地6月30日(日本時間7月1日)にシャムズ・シャラニア氏(「ジ・アスレチック」記者)が「サンズはデビン・ブッカー、ケビン・デュラント、ブラッドリー・ビールの控えとして、渡邊という大型ウイングを獲得した。3Pシュート成功率44.4%、フロントラインに厚みを増すことになり、デュラント(昨季前半ネッツでチームメイト)との再会となった」とリークしている。

契約内容は定かではないものの、米スポーツイラストレイテッドは、1年契約推定230万ドル(約3.3億円)の契約と報道。一方で日本代表のチームメイトである富樫勇樹は7月3日、ツイッターで「ここ数年は無保証から結果出してきて、2年契約勝ち取るのはすごい!しかもプレーヤーオプション付きて…」と渡邊宛に送信している。

6月27日には、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」(8月25日~9月10日/日本、フィリピン、インドネシア)について「先に言っとくけど俺は出る。でも出ない判断をしたルイ(八村塁)の気持ちもめちゃくちゃわかる」とツイートしていた渡邊。これで日本代表に専念できるはず。NBAでさらなる飛躍を遂げるためにも、ワールドカップでの活躍が楽しみである。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 渡邊雄太 フェニックス・サンズ

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