アジア杯銀メダル女子日本代表が帰国、林咲希「率直に悔しい気持ちが一番強いです」
“次につなげていかなければならない”と語った林
7月3日、「FIBA女子アジアカップ2023」で準優勝し、オリンピック世界最終予選出場権(2024年2月開催予定)を奪取した女子日本代表AKATSUKI JAPAN(FIBAランク9位)が帰国。空港で会見を開き、 キャプテンの林咲希は「率直に悔しい気持ちが一番強いです。課題も見つかりましたし、今大会優勝できなかったというのは、次につなげていかなければならないと思います」と語った。
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恩塚亨ヘッドコーチがワールドカップでの戦い、世界の潮流を分析し、相手チームの妨害に対抗するシステムを考案して臨んだ「FIBA女子アジアカップ2023」(6月26日〜7月2日、オーストラリア・キーセンター)。グループステージを1位で通過し、ベスト4以上が確定。オリンピック世界最終予選出場権(2024年2月開催予定)を奪取すると、決勝トーナメント準決勝ではニュージーランド(同29位)を88-52で下して決勝進出。しかし、6連覇をかけて臨んだ中国(同2位)との勝負は前半でリードを作ったものの、4Q終盤に競り負け。71-73とわずか2点差で涙を飲むことになった。
大会を振り返って、「率直に悔しい気持ちが一番強いです。課題も見つかりましたし、今大会優勝できなかったというのは、次につなげていかなければならないと思います。チーム全体で危機感というのか、負けたことに対して悔しい気持ちはあります。次に繋がるような大会にはなったんじゃないかなと思います」と語った林。次につながるという部分については、一番大事にしていたというチームとしての士気の向上があったと指摘。「恩塚さんのバスケットボールをやるためには、みんなが同じ熱量ではないとやれないとずっと言っていた。大会の中、色々な思いがある中で同じ熱量でやれていた部分がったので、中国戦も接戦になった部分はあると思う」と語った。
一方で中国戦の後半“足が止まってしまった”と課題をあげている。「ああいう場面になった時に、どんなプレー、コールをしたらいいのかとか、そういう練習ができてなかった部分があったので、 そこはもっとできるという部分。そういう兆しが見えたかなと思います」と語った。
また恩塚HCは「選手たちはチームのために、日本バスケットボール界のために、準備の段階から最善を尽くし、大会の中でも持っている力を最大限出してくれました。心から誇らしいと思っています。目指す方向性、目指す中での課題というところは、私たち自身、大会の中で掴むことができました。それを糧にして、アジア競技大会(9月下旬〜10月上旬、中国・杭州)、OQT、そしてパリオリンピックにつなげたいと思います」と総括。
収穫について具体的に「チームのために戦い、自分の持っているものを出し切ったこと。それは大きなポイントだったと思う」とコメント。課題については「細かい部分にこだわれなかったり、エネルギーと質が落ちてしまった時に、対応が悪くなってしまいました。ただ、大会の中でそれを経験することも一つ収穫と言えます」と語った。
FIBA女子アジアカップ2023概要
開催期間:2023年6月26日(月)~7月2日(日)開催地:オーストラリア(シドニー)
大会公式サイト:https://www.fiba.basketball/womensasiacup/2023
組み合わせ(FIBAランク):
[グループA]中国(2位)、韓国(12位)、ニュージーランド(29位)、レバノン(44位)
[グループB] オーストラリア(3位)、日本(9位)、チャイニーズ・タイペイ(33位)、フィリピン(42位)
〔グループB日本戦予定〕
現地6月26日(月)17時(日本時間同日16時)/○94-53×チャイニーズ・タイペイ
現地6月27日(火)13時半(日本時間同日12時半)/○95-57×フィリピン
現地6月28日(水)19時半(日本時間同日18時半)/○91-66×オーストラリア
〔決勝トーナメント〕
現地7月1日(土)17時(日本時間同日16時)/準決勝○88-52×ニュージーランド
現地7月2日(日)15時(日本時間同日14時)/決勝☓71-73○中国
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
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