月刊バスケットボール6月号

女子日本代表、6連覇まであと1つ! 準決勝でニュージーランドに快勝 [女子アジア杯2023]

6連覇に向けて決勝進出を決める!


7月1日、「FIBA女子アジアカップ2023」大会6日目、女子日本代表AKATSUKI JAPAN(FIBAランク9位)は、決勝トーナメント準決勝でニュージーランド(同29位)と対戦。スタートダッシュに成功した日本はその後も主導権を握って88-52で勝利した。大会6連覇まであと1つ。明日の決勝(日本時間14時開始予定)ではこのあと行われる中国(同2位)対オーストラリア(同3位)の勝者と対戦する。

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現地6月27日、グループステージ最終戦で開催国オーストリアに91-66で勝利し、ベスト4以上が確定。オリンピック世界最終予選出場権(2024年2月開催予定)を奪取した日本。今日も変わらず#23山本麻衣、#27林咲希、#3馬瓜ステファニー、#88赤穂ひまわり、#8髙田真希というスターターで開始。

日本はまず#88赤穂のリバウンドからの早い攻めで#8髙田がレイアップを決めて先取点を奪う。高さで勝るニュージーランドに対して、インサイドにボールを入れさせない日本は残り6分51秒、#3馬瓜は右ショートコーナーでフェイドアウェイシュートを決めて追加点。#3馬瓜はさらに#8髙田のパスを受けて左ウイングから3Pシュートを成功。残り7分で7-1とする。

日本の3Pシュートを警戒してか、高い位置にディフェンスを置くニュージーランド。日本は#3馬瓜、#59星杏璃がドライブからレイアップを決めてディフェンスを下げると、今度は#59星が左ウイングから3Pシュート。残り4分13秒で14-3とリードを2桁差に広げた。

ディフェンスでも絶えずプレッシャーをかけていく日本。24秒バイオレーションを奪うなど相手に時間を与えない。オフェンスでは#99オコエが3Pシュート、レイアップ、#15本橋菜子の3Pシュート、#32宮崎早織のレイアップなどで追加点を奪って24-11として1Qを終えた。

2Q開始直後、ニュージーランドはサイズを生かしてインサイドで連続得点。しかし、日本は#31平下愛佳の3Pシュートでリードを保つ。その後、ニュージーランドはロングシュートを入れて点差を詰めていく。8点差まで詰められた日本は#23山本のフェイドアウェイ・シュート、#3馬瓜のターンアラウンド・シュートで再びリードを広げると、#59星との合わせで#31平下がミドルシュートで得点。残り5分で34-20とする。

2Q終盤は#3馬瓜が4ポイントプレイ、レイアップと連続して得点。その後、連続失点もあったが、ラストプレーで#32宮崎がトップから3Pシュートを決めて47-25としてハーフタイムを迎えた。

3Q、日本の運動量が再びアップ。特にディフェンスでニュージーランドを苦しめ、ターンオーバーを引き出す。#3馬瓜のレイアップ、#99オコエ、#8髙田、#23山本の3Pシュートでさらにリードを広げると残り3分58秒、#99オコエの3Pシュートで63-31と31点差とする。終盤、フリースローなどで失点した日本は66-38で3Qを終えた。

4Qに入っても集中力を持続する日本。#32宮崎&#15本橋のツーガードからチャンスを作り、#99オコエ、#15本橋、#32宮崎が追加点をあげていく。残り4分29秒、#12朝比奈あずさが#75東藤なな子のパスを受けて得点。ベンチから歓声が上がる。

その後も#27林咲希がスティールから速攻で得点。#99オコエ、#75東藤、#31平下も得点した日本。快勝で決勝進出を決めた。スタッツを見ると日本は#3馬瓜が17得点でトップ。#99オコエが16得点、そして#31平下、#15本橋が10得点と2桁得点が4人。3Pシュートは39本中14本決めた。なんとターンオーバーはわずか5本。ニュージーランドからは24ターンオーバーを引き出している。

大会6連覇まであと1つ。明日の決勝(日本時間14時開始予定)ではこのあと行われる中国(同2位)対オーストラリア(同3位)の勝者と対戦する。


FIBA女子アジアカップ2023

開催期間:2023年6月26日(月)~7月2日(日)
開催地:オーストラリア(シドニー)
大会公式サイト:https://www.fiba.basketball/womensasiacup/2023
組み合わせ(FIBAランク):
[グループA]中国(2位)、韓国(12位)、ニュージーランド(29位)、レバノン(44位)
[グループB] オーストラリア(3位)、日本(9位)、チャイニーズ・タイペイ(33位)、フィリピン(42位)

グループB日本戦予定:
現地6月26日(月)17時(日本時間同日16時)/○94-53×チャイニーズ・タイペイ
現地6月27日(火)13時半(日本時間同日12時半)/○95-57×フィリピン
現地6月28日(水)19時半(日本時間同日18時半)/○91-66×オーストラリア
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決勝トーナメント
現地7月1日(土)17時(日本時間同日16時)/準決勝vs.ニュージーランド



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 女子日本代表

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