月刊バスケットボール6月号

女子日本代表、オーストラリアに快勝で3連勝、五輪最終予選の切符を奪取[女子アジア杯2023]

女子日本代表がオーストラリアに快勝


6月27日、「FIBA女子アジアカップ2023」大会3日目、大会6連覇を目指す女子日本代表AKATSUKI JAPAN(FIBAランク9位)は、開催国オーストラリア(同3位)と対戦。91-66で勝利し、ベスト4以上が確定。オリンピック世界最終予選出場権(2024年2月開催予定)を奪取した。次戦は7月1日、ニュージーランド(同29位)対フィリピン(同42位)の勝者と決勝トーナメント準決勝で対戦する。

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日本のスターターは、変わらず#23山本麻衣、#27林咲希、#3馬瓜ステファニー、#88赤穂ひまわり、#8髙田真希。開始直後、ターンオーバーから速攻を許すとさらに3Pシュート連続して決められて開始2分で0-8とされてしまう。日本の初得点は#3馬瓜。残り7分45秒、ペイントエリアでフェイクを入れてシュートを成功。さらにその1分後にもシュートを決める。オーストラリアに確率良くシュートを決められる日本だったが、残り5分52秒、#59星杏璃のスティールから#8髙田が速攻で得点。さらに#3馬瓜がスティールするなど、日本のいいディフェンスが目立ち始める。

すると残り4分、#31平下愛佳が左ウイングから3Pシュートを成功。さらに#32宮崎早織がドライブからレイアップを決めて11-15と4点差にする。日本は残り3分、#15本橋菜子を投入して#32宮崎とのツーガードに。すると、#99オコエ桃仁花の連続得点。一旦2点差としたものの、フリースローで追加点を奪われて15-21で1Qを終えた。

2Qリズムを掴みたい日本だが、先に得点される展開となる。残り7分58秒、インバウンズからのプレーで#23山本がトップから3Pシュートをねじ込む。オフェンス・リバウンドを奪われ、苦しい時間が続くものの、何とか凌いでいくと、好守から#3馬瓜の2Pシュート、#27林の3Pシュートに繋ぐと、今度は#23山本がトップから、右ウイングからと連続3Pシュート。残り5分で33-32と逆転する。終盤、#8髙田の連続ブロックが飛び出すと、#99オコエの3Pシュート&レイアップ、#23山本のディープ3Pシュートも飛び出し44-32とリードしてハーフタイムを迎えた。この2Q、日本は6本の3Pシュートを沈めている。

3Qは開始から点の取り合いに。高確率で得点する相手だが、日本も外さない。#8髙田、#88赤穂が決めると、#23山本は一瞬のスピードを生かしてレイアップ、一瞬の隙をついて3Pシュートと追加点。残り5分25秒で55-39とする。ディフェンスでは#59星、#75東藤なな子がしつこいガードを見せて簡単にプレーさせず。残り3分9秒、自身のスティールからの攻撃で#99オコエが3Pシュートを沈めて65-45と20点差にする。終盤、日本は#15本橋と#32宮崎とのツーガードを使用。ラストプレイで#99オコエが3Pシュートを沈めて70-51として3Qを終えた。

4Q序盤は、両者共になかなかシュートが決まらず。オーストラリアは#4ヒールの3Pシュートで4Q初得点。さらに残り6分38秒、#24マレーがレイアップを決めて56-72と差を詰める。シュートがリングにはじまかれ続けた日本は、その直後に#59星がフリースロー2本をきっちり成功すると、流れが変化。#32宮崎のパスを受けて#88赤穂が左コーナーから3Pシュートを決めて77-56と再びリドを広げる。その後も試合終了まで集中力を保った日本は相手に主導権を渡さず。#99オコエ、#59星、#12朝比奈あずさも3Pシュートを沈めて追加点を奪って勝利し、ベスト4以上が確定。オリンピック世界最終予選出場権(2024年2月開催予定)を奪取した。次戦は7月1日、ニュージーランド(同29位)対フィリピン(同42位)の勝者と決勝トーナメント準決勝で対戦する。

日本は、3Pシュート4本を決めた#99オコエが20得点でトップ。続いて#23山本が19得点(3Pシュート5本成功)、#59星が15得点をマーク。3Pシュートは33本中17本成功(51.52%)と非常に高い確率で決定。リバウンド争いでは33-31と優勢となり、相手から15ターンオーバーを引き出している(日本は11ターンオーバー)。



FIBA女子アジアカップ2023

開催期間:2023年6月26日(月)~7月2日(日)
開催地:オーストラリア(シドニー)
大会公式サイト:https://www.fiba.basketball/womensasiacup/2023
組み合わせ(FIBAランク):
[グループA]中国(2位)、韓国(12位)、ニュージーランド(29位)、レバノン(44位)
[グループB] オーストラリア(3位)、日本(9位)、チャイニーズ・タイペイ(33位)、フィリピン(42位)

グループB日本戦予定:
現地6月26日(月)17時(日本時間同日16時)/○94-53×チャイニーズ・タイペイ
現地6月27日(火)13時半(日本時間同日12時半)/○95-57×フィリピン
現地6月28日(水)19時半(日本時間同日18時半)/vs.オーストラリア
現地6月30日以降決勝トーナメント

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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