八村塁にレイカーズがクオリファイング・オファー提示と発表、正式に制限付きFAに
八村にクオリファイング・オファー
現地6月27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・レイカーズは契約が2022-23シーズンまでとなっている八村塁、オースティン・リーブスに対してクオリファイング・オファーを提示したと正式に発表した。この提示によって両者は制限付きフリーエージェントとなる。
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4年目のNBAとなった2022-23シーズン、ウィザーズでスタートした八村は1月23日にレイカーズへトレードに。以来、スターターとしても活躍し、レイカーズのプレイオフ進出に貢献。今季は63試合に出場して、11.2得点、4.5リバウンド、0.9アシストというアベレージを記録している(ウィザーズ在籍時の成績含む)。一方、リーブスはNBA2季目となる2022-23シーズン、平均13.0得点、3.0リバウンド、3.4アシストをマーク。プレイオフでは16試合すべてでスターターとなるなど活躍した。
クオリファイング・オファーは1年保証契約の提示で選手が受諾すれば契約成立。また提示をされたことで、制限付きFAとなる。今後、他チームと契約交渉して合意となった場合、契約条件が書かれたオファーシートが古巣に提示され、2日間の期限で古巣が同条件を出すか否かを決定。同条件を出すと決めれば古巣残留となり、拒否となれば新チーム移籍となる。
昨日、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)は八村のワールドカップ2023の欠場を発表。リリースの中で八村は「このたびは今年の FIBA ワールドカップを欠場する決断をさせていただきました。ワールドカップを楽しみにしていてくれていたファンの皆様にはこのようなご報告になってしまい申し訳ありません。 とても難しい判断でしたが、昨シーズンと長いプレーオフ戦を終え、これから初めてのフリーエージェンシーに備えて今後の自分の NBA キャリアを優先し考慮させていただき、このように判断いたしました。また、来シーズンに向けてこの夏はトレーニングに集中し、体のコンディションを整えさせていただきます。 関係各所の皆様、JBAの皆様、トム・ホーバス HCには今回僕の決断を理解していただき大変感謝しています。バスケ日本代表チームメートの活躍を祈るとともに、一番のサポーターとして応援させていただきます」とメッセージを綴っている。
八村に対してどのチームが接触し、どんな交渉があるかは興味深いところ。NBAのFA交渉は現地6月30日東部時間18時(日本時間7月1日7時)に解禁。早ければFAモラトリアム期間(現地7月1日〜6日)明けに新たな契約が決まっていくことになる。
■八村塁レギュラーシーズン成績
シーズン | チーム | G | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | PPG |
2019-20 | WAS | 48 | 30.1 | 46.6 | 28.7 | 82.9 | 6.1 | 1.8 | 13.5 |
2020-21 | WAS | 57 | 31.5 | 47.8 | 32.8 | 77 | 5.5 | 1.4 | 13.8 |
2021-22 | WAS | 42 | 22.5 | 49.1 | 44.7 | 69.7 | 3.8 | 1.1 | 11.3 |
2022-23 | WAS-LAL | 63 | 23.3 | 48.6 | 31.9 | 73.9 | 4.5 | 0.9 | 11.2 |
合計 | 210 | 26.9 | 48.0 | 34.7 | 77.0 | 5.0 | 1.3 | 12.5 |
■オースティン・リーブスレギュラーシーズン成績
シーズン | チーム | G | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | PPG |
2021-22 | LAL | 61 | 23.2 | 45.9 | 31.7 | 83.9 | 3.2 | 1.8 | 7.3 |
2022-23 | LAL | 64 | 28.8 | 52.9 | 39.8 | 86.4 | 3.0 | 3.4 | 13.0 |
合計 | 125 | 26.1 | 50.1 | 36.3 | 85.6 | 3.1 | 2.6 | 10.2 |
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: 八村塁 ロサンゼルス・レイカーズ