日本は14位、FIBAがW杯出場国の番付を発表「この順位は素晴らしいというべきだろう」
FIBAがW杯出場国の番付を発表
6月27日、FIBA(国際バスケットボール連盟)はオフィシャルサイトでFIBAワールドカップ2023出場32チームの番付を発表。男子日本代表AKATSUKI JAPAN(FIBAランク36位)は14位となり、トップ3は3位フランス(同5位)、2位スペイン(同1位)、1位はアメリカ(同2位)となった。
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8月25日から開幕となる「FIBAワールドカップ2023」。日本は沖縄アリーナで開催となるグループEに入り、8月25日にドイツ(同11位)、同27日にフィンランド(同24位)、同29日にオーストラリア(同3位)と対戦することが決まっている。
その日本の評価は14位。「この順位は素晴らしいというべきだろう。ワールドカップ前半の開催国となり、地元ファンのエネルギーも使って次のラウンドに向けて戦う。開催国というプレッシャーもあるだろう。日本は渡邊雄太に期待だ。アジア予選では最後5連勝を果たしたが、それはトム・ホーバスヘッドコーチにとって納得のいく結果だっただろう。もしワールドカップのコーチ・アワードがあるとするなら、有力候補となる」という説明と共に紹介されている。
出場32チームで14位は悪くない数字ではある。しかし、対戦するフィンランドは11位、ドイツは7位、オーストラリアは4位とグループEでは最低順位。“死の組”と言われるのもうなずける。
ちなみにドイツについては「表彰台に上っても不思議ではない」と記し、オーストラリアについては「2016年と2021年のオリンピックでベスト4、FIBAワールドカップ2019で準決勝、FIBAアジアカップで2度の優勝と成功の仕方をわかっている」と書くなど、大会としての優勝候補だと紹介している。
ホーバスHCは6月26日の公開練習で、初戦となるドイツ戦について「みんながステップアップしないとドイツには勝つことはできない。今朝、ドイツのオフェンス、ディフェンスのデータ、ビデオも選手たちに見せた。こまでいい流れに入っているけど、これからはチーム全員の力を上げないと」と語っている。仮に初戦のドイツ戦に白星をあげることになれば、グループEの結末は読めないものになるだけに初戦への期待は高まる。
抽選会後、FIBAは「日本はショーを見せる可能性がある」という記事を掲載したが、その実現をぜひとも見たいものである。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)