月刊バスケットボール6月号

渡邊雄太W杯出場を宣言「先に言っとくけど俺は出る」

「ルイの気持ちもめちゃくちゃわかる」と八村を思いやる言葉も


6月27日、八村塁の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」(8月25日~9月10日/日本、フィリピン、インドネシア)欠場発表を受けて渡邊雄太がSNSで「先に言っとくけど俺は出る。でも出ない判断をしたルイの気持ちもめちゃくちゃわかる」とツイートした。今季ネッツでプレーした渡邊は制限なしFAとなっている。

【SNS】渡邊雄太の“俺は出る”SNS投稿をチェック

日の丸のジャージーを着て共に戦い、同じNBAを舞台に活躍する仲間。制限付きなしの違いはあれど今オフにフリーエージェントとなっているということもあってよく気持ちがわかるのだろう。渡邊は八村の辞退を受けて、「先に言っとくけど俺は出る。でも出ない判断をしたルイの気持ちもめちゃくちゃわかる」とまずツイート。これが海外で変な捉えられ方をしてしまったか、すぐに「グーグル翻訳は使わないで(笑) 僕は今夏のワールドカップについて語ったんだよ。今夏、日本チームのためにプレイするつもりだとね」と英語で再度投稿。さらに「さっきのツイートが意図せず来シーズの匂わせツイートみたいになったの(笑) そもそもまだ交渉解禁前やし来シーズンの事なんて知らん(笑) みなさん主語って大事です」とツイートしている。

2022-23シーズン、渡邊がネッツと保証なしの契約を交わすという情報が入ったのは昨年8月末のこと。その後、見事ロスターを勝ち取ってシーズンを迎えるとベンチから出場し、3Pシュート、ディフェンスとチームに不可欠なピースとして活躍とした。チームは昨年12月上旬からの12連勝などで一気に上昇したが、2月のデッドラインでビッグトレードが起こるとまったく違うチームとなり、終盤は渡邊の出場機会も減った。それでも、過去最多となる58試合に出場し、アベレージもベストリザルトを残した。

シーズン終了後、4月28日の帰国会見ではワールドカップ出場について言及。「現状その自分の中では、もちろんワールドカップ出るつもりでいます。ただ僕はフリーエージェントでワールドカップ前後は新しいチームが決まるかどうかという時間なので、最悪出られないことも覚悟しておかなければいけないのかなと思っています」と欠場の可能性があるとしていた。

今季ネッツでプレーした渡邊は制限なしFAとして、オフには新たなプレイ先を探さなければならない。“まだ交渉解禁前やし”と渡邊も語っているが、NBAのFA交渉は現地6月30日東部時間18時(日本時間7月1日7時)に解禁になる。

日本チームにとって3Pシュート、ディフェンスで期待できる渡邊の参加は非常に大きなプラス。渡邊の代表参加は昨夏のアジアカップ以来、同大会では平均15.3得点、8.3リバウンド、2.8アシストのアベレージをマークしている。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 渡邊雄太

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