月刊バスケットボール1月号

6連覇を目指す女子日本代表の“4つの強み”をFIBAが紹介、本日16時からアジア杯初戦に挑む

写真/石塚康隆(月刊バスケットボール)

6連覇に挑む日本の強み4つを紹介発


6月26日、FIBAは女子アジアカップ2023(6月26日〜7月2日、オーストラリア・キーセンター)開幕に合わせて、大会6連覇を目指す女子日本代表AKATSUKI JAPAN(FIBAランク9位)の4つのストロングポイントをピックアップ。「優勝するのはいつでも難しい。連覇はさらに難しい。それを繰り返してきたのは、日本のメンバーに継続性があるからだ」と紹介した。

【表】女子日本代表チーム「FIBA女子アジアカップ2023」登録選手をチェック


日本にとって今年最大の目標は「FIBA女子アジアカップ2023」でベスト4に与えられるオリンピック世界最終予選出場権(2024年2月)を獲得すること、そして大会6連覇となる。4日前、女子アジアカップの番付で日本を2位としたFIBA。今回も「昨年のワールドカップは“少し物足りなかった。それはオリンピックの銀メダリストだからだ」と綴ったが、「日本を過小評価するのは間違いだ」とし、今大会の日本のストロング・ポイントは4つあると紹介している。

まず紹介したのが、メンバーの継続性である。最終登録メンバー12選手の内、林咲希、赤穂ひまわり、馬瓜ステファニー、オコエ桃仁花、宮崎早織、山本麻衣、東藤なな子の7選手は前回大会の優勝を経験していると紹介。その前回大会では5試合(合計200分)の内、この7人の組み合わせを合計52.2分で起用。馬瓜、林、宮崎、赤穂、オコエの5人に関しては、最も重要な準決勝(○67-65×オーストラリア)、決勝(○78-73×中国)で合計25分82秒と長時間起用し、その間に平均7点相手を上回ったと紹介。“通用しているなら壊す必要はないのだ”と依然として強力なラインナップになるだろうと書いている。



前回大会の主要メンバーが残っていることは強みだとFIBAは紹介


残るは「2021年大会MVPの赤穂、2019年大会MVPの本橋菜子と実績ある2人がいることはチームにとって心強いはず」「チームのレジェンドで高いレベルでのプレーを続けている髙田真希という存在」「東藤、平下愛佳、朝比奈あずさ、星杏璃という2000年以降に生まれた若手の成長」と4つについてFIBAは紹介している。



2019年大会MVPの本橋菜子(写真左)と2021年大会MVPの赤穂ひまわり(写真右)

日本は本日16時より(現地時間17時)、チャイニーズ・タイペイと大会初戦を戦う。出発前、大事な初戦について恩塚亨HCは「個人の1対1の攻防を重視しているチームなので、先手を取ること。チームとして1対1の相手の攻撃を封じていくこと。その積み重ねで、主導権を握りたいですね。出だしが勝負だと思っているので、1Qの開始から高いエネルギーで戦うことを目指していきたいです」と試合開始から集中力を保ってプレーしていきたいと語っている。




FIBA女子アジアカップ2023
開催期間:2023年6月26日(月)~7月2日(日)
開催地:オーストラリア(シドニー)
大会公式サイト:https://www.fiba.basketball/womensasiacup/2023
組み合わせ(FIBAランク):
[グループA]中国(2位)、韓国(12位)、ニュージーランド(29位)、レバノン(44位)
[グループB] オーストラリア(3位)、日本(9位)、チャイニーズ・タイペイ(33位)、フィリピン(42位)

グループB日本戦予定:
現地6月26日(月)17時(日本時間同日16時)/vs.チャイニーズ・タイペイ
現地6月27日(火)13時半(日本時間同日12時半)/vs.フィリピン
現地6月28日(水)19時半(日本時間同日18時半)/vs.オーストラリア
現地6月30日以降決勝トーナメント



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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