月刊バスケットボール1月号

【近畿ブロック大会2023展望】東山と京都精華学園が男女の優勝候補最有翼

昨年大会の男子決勝(洛南vs.阪南大)より

  • 関東ブロック大会バスケットライブ

7月末に開幕する「令和5年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会 (インターハイ)」まで残すところ1か月。全国各地でスタートしたブロック大会は、今週末の東北と近畿で全日程を終了する。近畿大会は明日6月23日(金)〜25日(日)に奈良県のジェイテクトアリーナ奈良ほかで開催される。

【男子】東山を中心に優勝争いを展開か

男子の優勝候補は東山(京都①)だろう。今年に入って府新人戦こそ京都精華学園(京都②)に優勝を譲ったものの、近畿新人大会、そしてインターハイ予選では共に快勝。

キャプテンの#4佐藤友をはじめ、2年生エースの#5瀬川琉久、期待のルーキー#13佐藤凪ら各学年に実力者がそろう。昨年から経験を積んできた選手も多く、4年ぶりの近畿大会制覇に向けて視界良好と見て良さそうだ。

その東山を追う一番手になりそうなのが、同じ京都府のライバル京都精華学園だ。昨年も府内ベスト4に名を連ねた新鋭は、今年に入っていよいよ本領を発揮。

キャプテンの#1 金井奏太や大型PGの#32東郷然(186)、#17 藤内翔真ら京都精華学園中時代から土台を築いてきた選手に加え、留学生の#77ソロモン・レイモンドも献身的な働きでチームを大きく支えている。

この2校を中心に大阪ナンバーワンの点取り屋#6 太田凜を擁する大阪学院大(大阪②)、そして彼らを抑えて大阪府1位をつかんだ阪南大(大阪①)も、2年生センターの#4ンワンクォ・チネドゥ・ゴッツウィルを中心に高い総合力を見せる。

ほかにも、報徳学園(兵庫①)育英(兵庫②)の兵庫トップ2や光泉カトリック(滋賀①)など、実力派のチームがそろっている。

【女子】女王・京都精華学園の牙城を崩すのはどこになるか?


昨年は都野七海(現トヨタ紡織)を擁した大阪薫英女学院が大会を制した


女子の優勝候補は京都精華学園(京都①)だ。昨年の夏冬女王は、当時から主力として戦ってきた選手が多く残り、特に#4堀内桜花と#5八木悠香のワンツーパンチは全国のどのチームにとっても大きな脅威となる。

加えて、#15ディマロ・ジェシカや#16 橋本芽依、#17桃井優といった経験値の高い選手が多く、近畿新人大会では全ての試合で30点差以上の圧倒的な強さで優勝を飾っている。

そんな京都精華の牙城を崩さんとするのは大阪薫英女学院(大阪①)

昨年のエース都野七海(トヨタ紡織)のようなスター選手こそいないものの、木本姉妹(#4桃子、#6桜子)や#6島袋椛ら実力者がそろい、新1年生も多くベンチ入り。

さらに、今大会のロスターは例年以上にサイズのある選手が多く、激しいディフェンスに加えてインサイドでも戦うことができれば、面白い試合展開となるだろう。

そのほかにも、薫英に次ぐ大阪府2位の大阪桐蔭(大阪②)や京都府2位の京都両洋(京都②)も力のあるチームで、昨年からの主力も残っている。

また、開催地・奈良県の奈良文化(奈良①)奈良女(奈良②)がどんな戦いを見せてくれるのかも注目だ。

現状では、京都精華学園の1強状態というのが正直な見方ではあるものの、彼女たちの牙城を崩すチームが現れることに期待したい。

高校ブロック大会2023ライブ配信バスケットLIVE
https://onl.sc/VYJQhaR



文/堀内 涼(月刊バスケットボール)

タグ: 高校バスケ バスケットLIVEブロック大会

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