月刊バスケットボール24年3月号

【北信越大会】男子は開志国際が圧巻の大会制覇、女子は石川勢が3強独占!

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男子は開志国際が制覇、女子は石川勢が3強独占!



6月1718日にかけて福井県で開催された「第62回 北信越高等学校バスケットボール選手権」は男子・開志国際(新潟)、女子・鵬学園(石川)がそれぞれ優勝を飾った。

 

【写真32点】北信越大会、男女決勝戦フォトギャラリーをチェック

 

<男子決勝>

開志国際(新潟①) 8623-720-1428-1715-2664 北陸(福井県

 

<女子決勝>

鵬学園(石川③) 7314-1113-2224-2022-1568 日本航空石川(石川

 

【男子】盤石の戦いを見せた開志国際が決勝で北陸を撃破!

 

男子優勝は開志国際。松本第一との初戦から北陸との決勝まで、全試合で20点差以上を付ける圧巻の戦いぶりを見せた。

 

決勝の北陸戦では、序盤から#4澤田竜馬や#13平良宗龍を起点にアップテンポなバスケを展開。守ってもガード陣が前線から激しく当たり、北陸のオフェンスをシャットアウトし、1Q23-7のリードを奪う。

 

2Qに入ると北陸も徐々に得点ペースが上がるが、開志国際は点を取られても瞬く間にリスタートし、イージーポイントで反撃。インサイドでも#12千保銀河や#5中島遙希が絶妙なタイミングのカッティングで合わせ、センターの#14ネブフィ・ケルビン・シュミリーも力強いプレーでフィニッシュ。外からも#13平良や今大会スタメン起用の#7石井伊吹が3Pを射抜くなど、隙のない攻めでリードを拡大していく。

 今大会は6thマンとして貢献した開志国際#5中島

 

後半に入ると北陸も#4木下遥陽がアグレッシブな攻めで得点を重ねていくが、開志国際のペースは落ちず。最後はベンチメンバーも多く試合に起用するなど、盤石の戦いを見せた開志国際が86-64で優勝を飾った。

 

「今大会はスタートを少し変えました。中島を下げて石井をスタメンに入れて育てたかったので、彼のプレータイムを伸ばしてインターハイにつなげたいという点では、うまくいったと思います」と開志国際・富樫英樹コーチ。

 

#7石井の他にも今大会はケガで欠場となった2年生ガードの清水脩真や、要所で活躍したビッグマンの#6フリッシュニコラス聖らも貴重な戦力として計算でき、「メンバーを変えてもそんなに力が落ちずに、810人くらい使えそうかなと思います」(富樫コーチ)と充実の戦力を誇る。特に#5中島については「僕の中で中島はエース。彼をあえて6番目に持ってこられるところまできているのが安心材料、僕にとっては心の保険です」と全幅の信頼を寄せている。「まずは1冠目」と意気込むインターハイに向けて、多くの選手をローテーションしながら戦えた今大会で、狙い通りの収穫を得られた様子だ。

 

一方で、#4澤田と#13平良は口をそろえて「試合の入り」を課題に挙げている。「入りで流れが悪かったときに、試合全体で流れが悪くなってしまうことがあるので、そこは直さないといけないです」と#13平良。今年は交歓大会や県予選、北信越ブロックでの大会を含めて今のところ無敗だが、細かな部分をブラッシュアップし、昨年、手のひらからこぼれ落ちたインターハイのタイトルを狙う。

 
北陸のエースガード#4木下は最後まで攻め気を貫いた

 

敗れた北陸にとっても、今大会は価値ある経験となった。帝京長岡との準決勝では、終始ビハインドを背負う展開の中、4Q残り5.9秒に#11ムトンボ・カベヤ・エノックがフローターを沈めて大逆転勝利。久井茂稔コーチも「やっと開き直れるようになってきたかなと思います。今までは内弁慶みたいなところがあったけど、やっと泥臭さとか、そういうところを表に出せるようになってきました。これまで欠けていた部分がやっと伝わってきた」とチームとしての成長を感じている様子。

 

ただ、開志国際戦については、「どこがというよりもいろいろな面でまだまだ。全てが開志国際よりも下かなと思いました。スピードにしても、シュート確率にしてもそうだし、バスケットのアイディアやIQもそう。いろんな面で開志国際は去年の経験が生きていると思います。それだけのタフなゲームをやってきているわけですから」と脱帽。ただ、「ウチも2月の新人戦に比べたら良くなってきたし、ここまで勝ち上がってこられたので、夏までに良い準備にしていきたい」と、敗戦を良薬としてインターハイまでの残りの期間を過ごしていく構えだ。

 

 


【女子】勝負どころで強さを見せた鵬学園が大会連覇!

 

女子は石川県3位で今大会に臨んだ鵬学園が大会連覇を達成した。準決勝ではインターハイ予選で惜敗(83-87)した津幡と対戦。前回の対戦ではビハインドゲームを勝ち切れずに涙を飲んだが、今大会は終始アグレッシブさを貫き72-60でリベンジを達成。逆の山から勝ち上がった同じく石川県1位の日本航空石川との決勝戦に挑んだ。

 

その決勝は互いに一歩も引かないつばぜり合いが続いたが、試合の大部分は日本航空石川がリードする展開だった。

 

しかし、勝負どころで違いを見せたのは鵬学園。3Qから猛攻に出ると、エースガードの#4片岸風花がドライブに3P、相手ガードとのミスマッチを突いたポストアップなど、アグレッシブなアタックで一時2桁あった差を逆転。さらにルーキーの#16山本弥音や#12ヌドゥブエゼ・オニニエチ・グレイスもコンタクトを厭わない強気なプレーに終始しリードを奪う。

 力強いドライブなど、多彩な攻めでチームを優勝に導いた鵬学園#4片岸

 

日本航空石川も追い上げて再逆転に成功するが、4Q残り739秒の場面から鵬学園はさらに集中力を高め約4分間、日本航空石川を無得点に抑え込みながら自分たちは10得点を積み上げた。最後は#4片岸がトドメの3Pを沈めて73-68で同県ライバル対決を制した。

 

鵬学園・本間遼太郎コーチは「こういうゲームになったときは『巧さではなく強さが必要だ』ということを常に言い続けています。それが最後に少し出ました。それに、この試合では集中力が切れなかったです。当たり前のように聞こえますが、やっぱり我慢してやり続けられたので、リバウンドなどもそうですが、プレーの力強さが最後は出たのかなと思います」と勝因を語っており、特に「強さ」という部分は日本航空石川・橋田幸華コーチがチームの課題に挙げていた部分だった。

 



日本航空石川にとっては初のインターハイ出場に向けて貴重な経験の場となったはずだ

 

ただ、橋田コーチは「(今大会で)粘りは出てきたと思うので、あとはマークが厳しくなる選手がそれをどうかい潜って点を取るかがインターハイに向けた課題だと思います。決勝のようなコンタクトの強い相手との対戦や、追い上げられたときに『それでも頑張ろう』『ここは戦うぞ』という姿が見られてきたので、それは次につながる良い経験になったと思います」とも語っており、初のインターハイに向けて収穫も得ている。

 

なお、3位決定戦では津幡が足羽に75-71で勝利しており、石川県勢が3強を独占。津幡は2回戦で北信越新人大会を優勝の開志国際に対しても勝利(90-79)を挙げており、今大会は石川3強の実力を改めて見せ付けた形となった。インターハイ前ではあるものの、2枠に増えた石川県のウインターカップ出場権争いも今から楽しみだ。

 





文・写真/堀内涼(月刊バスケットボール)

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