月刊バスケットボール6月号

【北信越ブロック大会2023展望】男女ともに優勝候補は開志国際、その牙城を崩すチームは現れるか?

開志国際の澤田竜馬(写真左)、平良宗龍(写真右)※ウインターカップのもの

  • 関東ブロック大会バスケットライブ

7月末に開幕する「令和5年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会 (インターハイ)」まで残すところ1か月半。全国各地でブロック大会がスタートし、特に今週末は6地区でブロック大会が開催される。その中で北信越大会は6月17日(土)・18日(日)に福井県はる福井県営体育館ほかで開催される。

驚異の3ガードを起点とする開志国際
対抗馬は帝京長岡や東海大付諏訪か

男子の優勝候補は開志国際だ。言わずと知れた昨年のウインターカップ王者は、新チーム始動からエンジン全開。北信越新人大会をはじめ、KAZU CUPや能代カップなど、数多くの交歓大会で白星を積み上げ、全国的に見ても今シーズンの高校バスケの中心となっていくことだろう。特に#4澤田竜馬に#5中島遙希、#13平良宗龍の3ガードが展開するアップテンポな展開はどのチームにとっても大きな脅威となる。

開志国際の対抗馬となるのが、帝京長岡、東海大付諏訪といった同地区内の猛者たち。

帝京長岡は昨年度の主力が抜けてメンバーが様変わりしたが、伝統の粘り強いディフェンスは健在。#8児玉雅空と#7浅川玲のスピーディーなガード陣と、フォワードのように動き回れる機動力抜群のセンター#14ジブリン・ハッサン・スレイマンのトリオは昨年とはまた違った運動量という強みをもたらしている。

東海大付諏訪も入野貴幸コーチから小滝道仁コーチへのバトンタッチし、大きな変革の時を迎えているが、こちらもハッスルを身上とする“諏訪メンタリティー”は受け継がれている。北信越新人大会では、同大会準優勝の帝京長岡に5点差(73-78)と肉薄しており、よりチームがなじんできた今大会が楽しみだ。

彼らの他にも北陸、北陸学院、金沢ら実力派のチームが多く、中でもトーナメントで注目したいのが勝ち上がれば共に2回戦での対戦が予想される開志国際×金沢、北陸学院×帝京長岡のカード。前者は、金沢の怪物#4大舘秀太が開志国際にどこまで対抗できるか、後者は変幻自在のオフェンスを展開する北陸学院が帝京長岡のディフェンスをどう突破するかが見ものだ。

本命は開志国際も
IH初出場を決めた日本航空石川にも注目

変わって女子の注目は開志国際。近年は男女そろっての全国出場も増え、北信越地区でも強豪の一角を担っている。昨年からスタメンで活躍する#8曾根妃芽香と#15ファールアプサトゥらを軸に2月の北信越新人大会では、全試合2桁点差での優勝。今大会も優勝候補の筆頭と目される。

彼女たちを追うのが、津幡、鵬学園、足羽といった石川、福井勢。特に鵬学園は昨年大会のチャンピオンであり、北信越新人大会でも開志国際とは11点差で最も彼女たちを苦しめたチームだ。昨年の主力はほとんどが卒業したが、唯一スタメンだった当時の2年生#4片岸風花らを起点にリベンジに燃える。

そして、もう一校名前を挙げなければならないのが、日本航空石川だ。前述した津幡と鵬学園を抑えて石川県大会を勝ち抜き、初のインターハイ出場も決めている。県予選で最優秀選手に選ばれた#1森田ひなの、ベスト5に選出された#25福里寧彩と#18アデバンジョ・ブレッシングら3年生を軸に、北信越大会でも旋風を巻き起こせるか。男女ともに目が離せない。

高校ブロック大会2023ライブ配信バスケットLIVE
https://onl.sc/VYJQhaR




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