月刊バスケットボール6月号

【九州ブロック大会展望】男子は福岡2強が有力、女子は精華女子、東海大付福岡に慶誠が挑む構図

福岡第一と福岡大附大濠、男子はまたも2強の対決に!?(写真は昨年のもの)

  • 関東ブロック大会バスケットライブ

『第76回全九州高等学校バスケットボール競技大会』が6月17日、18日に福岡県で開催される。男子の全九州大会では2012年以降、福岡第一が5回、福岡大附大濠が4回と優勝を分け合ってきている(2020、21年はコロナ禍により中止)。福岡勢以外では2011年に延岡学園(宮崎)が決勝で福岡第一を破ったのが最後となる。その流れは今年も変わらず、やはり福岡第一、福岡大附大濠が最有力に位置する。

両チームの最近の対戦を見てみると2月の福岡県新人戦が83-66、3月の全九州春季大会が65-62、インターハイ県予選が100-89といずれも福岡第一が勝利。また、4月末に福岡県飯塚市で開催された交歓大会、飯塚カップでも84-53で福岡第一が勝利と、現時点では福岡第一が優勢と言えそうだ。福岡第一は昨年度からスターターの一角を担ってきた崎濱秀斗がエースとしてチームをけん引。強度の高いディフェンスで全九州でも頂点を取り、インターハイに向けて勢いを付けたい。
一方、福岡大附大濠は今年度のエースとして期待されていた2mオールラウンダーの川島悠翔がオーストラリアのNBAグローバルアカデミーに加入することで、転校となってしまった。しかし、その穴を埋めるべく川島から背番号”14”を受け継いだ高田将吾や、2年生ビッグマンの渡邉伶音がステップアップを見せており、今後のチーム上昇のカギとなりそうだ。
3月の全九州春季大会ベスト4の残りの2チームは延岡学園(宮崎)と別府溝部学園(大分)。ともに県内では小林(宮崎)、柳ヶ浦(大分)と代表争いを演じながら切磋琢磨してきている。柳ヶ浦はインターハイ県予選でも別府溝部学園に敗れているが、全九州春季大会の1回戦で福岡第一相手に76-88と好ゲームを演じており、実力は十分。また、全国大会常連の九州学院(熊本)、公立の雄、川内(鹿児島)などの戦いぶりにも注目だ。

女子の優勝候補には東海大付福岡、精華女の福岡県勢、さらに慶誠(熊本)といった名が挙がる。東海大付福岡は昨年末のウインターカップにおいて、桜花学園(愛知)から劇的な逆転勝利を挙げるなどし、インターハイに続き全国ベスト4に入った。大黒柱のファール・アミナタは卒業したが、昨年度も主力となっていたガードやシューター陣が残っており、経験値は高く全九州春季大会でも優勝を果たしている。
その強豪をインターハイ県予選で打ち破ったのが精華女。同校初の留学生アキンデーレ・タイウォ・イダヤットを加え、みごとに4年ぶりのインターハイ出場を決めた。熊本県内では敵なしの状況でインターハイ出場権を得た慶誠は、全九州春季大会では準決勝で精華女に勝利し、決勝で東海大付福岡に58-70敗れている。昨年のウインターカップでベスト16まで進出しているが、当時1年の岸希、ロー・ジャパの内外コンビが2年生となりチームを引っ張っている。ウインターカップ初戦、延長での敗退と涙をのんだ大分(大分)は、エース緒方梨乃が経験を積んでキャプテンとして今年度に臨んでいる。また、例年、小兵ながら平面バスケで全国を驚かす小林(宮崎)らも侮れない存在だ。


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