月刊バスケットボール6月号

[北海道総体展望]男子は東海大付札幌、女子は札幌山の手を中心に熱戦が展開となるか

森岡ほのかを中心としたチームでウインターカップでは準優勝となった札幌山の手

  • 関東ブロック大会バスケットライブ

7月末に開幕する「令和5年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会 (インターハイ)」まで1カ月余りとなった。夏の大舞台を前に全国各地域でブロック大会が行われている。インターハイ出場権獲得に直結する北海道大会は6月15日(木)~18日(日)に、北海道立北見体育センターほか北見市内の各体育館で開催される。今年のインターハイは36年ぶりに北海道での開催となるだけに、全国大会の切符を目指し、各校による熱い戦いが予想される。

【北海道男子】 昨冬の大舞台を経験した山岸竜輔、藤岡真翔を擁する東海大付札幌が優勝候補の筆頭

まず名を挙げられるのは、東海大付札幌だろう。昨年のウインターカップ1回戦では山岸竜輔、藤岡真翔の2人が2年生ながらスタメンとして起用され、山岸は40分間フル出場で21得点の活躍。藤岡はポイントガードとしてチームをけん引、アシストやスティールで数字を残し、31分を超える出場時間にも期待が込められていた。また、同じく2年生の大橋 クリスチャン ケヴィンもベンチから15分余りの出場で力強いリバウンドを見せた。この試合は惜しくも北陸(福井)に敗れたが、大舞台の経験を糧に、彼らが今年度の主軸として東海大付札幌を引っ張る存在となるに違いない。2月の北海道新人大会では優勝を飾っており、今大会は地元開催となるインターハイも見据えた戦いとなるだろう。

その新人大会で、東海大付札幌に準決勝で66‐73と惜敗した駒澤大附苫小牧、決勝で81‐89とあと一歩届かなかった旭川工は、今回の北海道大会までにチームとして、個人としてどのような成長を見せたかに注目したい。中でも駒澤大附苫小牧は、3年生中心だったチームの中で、2年生としてスタメン起用された大山未南斗に、内外どこからでも得点できるオールラウンダーとしての活躍が期待される。
 昨年、インターハイではベスト16に勝ち進み、ウインターカップにも出場した白樺学園だが、今年の新人大会は3回戦で旭川工に51‐78と屈した。昨年は夏冬とも3年生主体のメンバー構成だっただけに、今年のチームの経験不足は否めないが、全国の舞台へと導いてくれた先輩たちの教えを力に、新人戦から一段と成長した力強いプレーを見せるはずだ。
 インターハイ出場の切符を懸けて、トーナメント、そしてリーグ戦を通じてし烈な戦いが繰り広げられるに違いない。

【北海道女子】 圧倒的な強さを誇る札幌山の手。2位争いは激戦必至の様相!

2月の新人大会で圧倒的な強さを見せ付けてタイトルを獲得した札幌山の手が優勝候補の筆頭。1回戦から決勝までの5試合全てが100点ゲーム。最も競った決勝でもダブルスコアで圧勝という無敵ぶりだった。昨年のウインターカップでは準優勝の成績を収めている同校。エース&キャプテンを務めた森岡ほのか(現日立ハイテク クーガーズ)の活躍が印象的だが、決勝ではスタメンとして出場し、38分間を超える出場で21得点を挙げ、リバウンド、スティール、アシストとオールラウンドな活躍を見せた谷口憂花、ベンチから30分近い出場で14得点を挙げた大山瑚南菜という、当時の2人の2年生が今年は最上級生となりチームを引っ張る。町田瑠唯(現富士通)、本川紗奈生(現デンソー)、長岡萌映子(現ENEOS)を擁して2010年には高校3冠を達成している札幌山の手。13年ぶりのインターハイ優勝を地元・北海道で達成するためにも、今回の北海道大会で弾みを付けたいところだ。

今大会の成績上位2校がインターハイの出場権を獲得するが、2位争いは激しく火花を散らすものとなりそうだ。昨冬のウインターカップに北海道2位で出場した酪農学園大附とわの森三愛は、2月の新人大会では準決勝で北星学園女に73‐75と惜敗している。一方、今春創部したばかりの日本航空北海道が1年生のみのメンバーで札幌支部予選3位に入り、北海道大会初出場を果たす。予選2回戦では酪農学園大附とわの森三愛に78‐72で逆転勝ち、3位決定戦では北星学園女子に106‐80で勝利を収め、すでに道内の強豪校相手にも力を発揮している。エースは、その3位決定戦で43得点を挙げた庵原有紗。180cmという長身を武器に、ここまでの勢いを駆り、今大会でも旋風を巻き起こす可能性は大いにある。

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