月刊バスケットボール5月号

NBA

2023.06.06

NBAが注目FA1位にハーデンをピックアップ、八村塁は制限付きFAとして紹介

ハーデン(写真左)の代わりを探すことは不可能と紹介(右はエンビード)

ハーデンの代わりを探すことは不可能と紹介


現地6月5日(日本時間6日)、NBAはスタッツ・アナリストであるジョン・シューマン氏による記事「今オフ注目フリーエージェントベスト10(プレイヤー・オプションの行使が濃厚な選手含む)」を掲載。1位にはジェームズ・ハーデン(シクサーズ)をピックアップした。

【表】2023フリーエージェントリストを見る

冒頭でニコラ・ヨキッチ(ジャズ)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)という大物FAがいた昨年よりは物足らないものの、興味深いFAプレーヤーが数多くいると紹介したシューマン氏。スタッツ・アナリストの視点から選んだ1番の注目選手はハーデンだった。

ハーデンは2022年夏、新たなプレイヤー・オプションを持つ契約にサイン。今夏に行使しなければFAとなるし、行使したら3,560万ドル(約49.6億円)のサラリーを得て来オフにFAとなる。シューマン氏は、プレイオフではペイント内でのフィールドゴール成功率が38%と残念だったが、ジョエル・エンビードのシーズンMVP初受賞に大きく貢献したと紹介。ハーデンが今季レギュラーシーズンでマークした618アシストの内、39.5%に当たる244本がエンビードへのものであり、シクサーズが他にこれだけの存在を見つけることは不可能だろうと書いている。

続いてNo.2としたのはドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)だ。シューマン氏はシーズンで1000分以上プレーした選手を対象にした100ポゼッションあたりのオフェンス、ディフェンスの数字を紹介。コート上にいる時は116.2得点、109.2失点でコートに不在時には110.1得点、116.3失点でどちらも6点以上良くなっているが、これはリーグで唯一の存在なのだと書いている。彼とチームのフロントが来季も組みたいと思うのかは注目だと紹介している。

3位フレッド・バンブリート(ラプターズ)に続いて紹介したのが八村塁のチームメイトのオースティン・リーブス(レイカーズ、制限付きFA)。シューマン氏はリーブスのトゥルーシューティング成功率は68.7%と高く、シーズンで400以上のFGを試投した中では5番目の数字で、センターを除くと1位と紹介している。ちなみに八村についても制限付きFAの一人と紹介。レイカーズが大物FAを狙う場合、サラリーのスペースを空けるために八村をあきらめるしかなくなるとしている。

5位以下は、ディロン・ブルックス(グリズリーズ)、ジェレミー・グラント(ブレイザーズ)、ブルック・ロペス(バックス)、マックス・ストゥルース(ヒート)、ナズ・リード(ティンバーブルブズ)、ケビン・ラブ(ヒート)となっている。

我々日本人としては制限なしFAである渡邊雄太(ネッツ)の行き先も気になるところ。リーグの規定により、各チームのFAとの交渉は現地6月30日東部時間18時(同7月1日7時)に解禁。現地7月6日東部時間12時1分(同7日1時)から契約が解禁となる。
※()は2022-23シーズン所属チーム


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