月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2023.06.05

Wリーグ新会長に原田裕花氏、「Wリーグ、選手、これからのバスケ界を担う子どもたちのために尽力していきます」

Wリーグ新会長に原田裕花氏

アスリート出身者の会長はリーグ初


一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)は5月30日に社員総会、理事会を行って役員改選を実施。6月5日、原田裕花氏が新会長に就任したと発表した。アスリート出身者の会長はリーグ初。原田新会長は「『いつも笑顔で!』をモットーとする”私らしさ”でWリーグ、選手、そしてこれからのバスケットボール界を担う子どもたちのために尽力していきます」とコメントを発表している。

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5月末に行われた役員改選で、河瀨直美会長が退任に。そして原田裕花氏が新会長となり、専務理事として高橋雅弘氏が新任になると発表。副会長に橋本信雄氏(重任)、理事に渡邊信治氏(新任)、門川浩人氏(重任)、大場規安氏(重任)、李小由氏(重任)、藪内夏美氏(重任)、北山節子氏(新任)、鈴木万紀子氏(新任)、有明葵衣氏(重任)、伊集南氏(重任)、齋藤隆夫氏(新任)、佐藤満明氏(重任)、丸山茂実氏(重任)が、監事に林圭介氏(重任)、鈴木俊昭氏(重任)が選ばれている。

原田新会長、退任される河瀨直美会長、公益財団法人日本バスケットボール協会・三屋裕子会長からは以下のコメントから発表になっている。

■原田裕花氏コメント
「このたび、一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ(WJBL)の会長を拝命いたしました。アスリート出身者の会長はリーグ初と聞き、Wリーグの歴史において新たなページの一部を担うという重責に、身が引き締まる思いです。小学校3年生から始めたバスケットボール人生20年間で色々なことを学び、経験し、その中でもアトランタオリンピック(1996年) 7位入賞の経験はかけがえのない財産として残っています。引退して26年、試合の解説、クリニックや講演等を通して、選手や子ども達の夢、希望に一つでも多くつなげられるようにお手伝いをさせていただいておりました。会長というこれまで経験したことのない役職のため、手探り状態にはなりますが、自身の競技経験や選手経験を生かし、・日本の女子バスケットボールの素晴らしさや楽しさをアピールするにはどうすればよいか? ・Wリーグをたくさんの方に応援してもらえるようにするにはどうすればよいか? ・後輩選手たちに寄り添い、皆が輝ける環境はどうすれば作れるか? ということを日々考え続け、バスケットボールに関わる方々と協力しながら、『いつも笑顔で!』をモットーとする”私らしさ”でWリーグ、選手、そしてこれからのバスケットボール界を担う子どもたちのために尽力していきます。未熟な点も多いかと思いますが、一生懸命に務めたいと思いますので宜しくお願い致します」

■河瀨直美氏コメント
「この度、任期満了に伴い、Wリーグの会長を退任することになりました。東京 2020 オリンピック公式映画監督として IOC からの命を受け、その中で女子日本代表チームをカメラで追いかけるうち、ご縁をいただき、今回の就任に至りましたこと、昨日のことのように鮮やかに思い出されます。スポーツ業界にとっても苦難のコロナ禍での会長就任。プレッシャーも大きく、東京 2020オリンピック撮影同様、厳しいスタートにはなりました。そんな向かい風の中でも、本オリンピックにおける女子日本代表の銀メダル獲得により迎えた第23回大会では、プレーオフ・ファイナルにおいてWリーグ史上最多入場者数となる7,151人の新記録達成。また、その成長をさらに発展させるべく迎えた第24回シーズンでは、3年ぶりに日本全国の都道府県の皆様の前で試合を開催でき、メンバー一丸となってシーズンを無事完走できました! プレーオフ・ファイナルでは第3戦にもつれた歴史的な熱戦を繰り広げ、女子バスケットファンのみならず多くの方々に感動と勇気を届けられたのではないかと思います。『Wリーグをこれまで以上に盛り上げ、バスケットボールの魅力を普及し、選手たちが輝く姿を多くの人々に観戦してもらえる楽しさと歓びを分かち合っていきたい!』という、就任当初からの願いを形にできたのではないかと思っています。このような成果があげられましたことは、選手や各チームのスタッフの皆様、ファンの皆様、 オーナー企業・パートナー企業の皆様をはじめとする、Wリーグにかかわるすべての方々の支えがあってのことでした。心からの感謝を申し上げます。女子バスケットボールがこれまでで最も注目されたともいえる一期二年において、日本全国の皆様に、この競技の素晴らしさを共有できたことはひとつの成果であると考えています。 今後も引き続き、この Wリーグと日本の女子バスケットボール界を別の形で支えていく所存です。Wリーグへの変わらぬご支援を心からお願い申し上げます」

■三屋裕子氏コメント
「Wリーグの役員改選にあたり、まずは河瀨直美前会長、そして清野英二前専務理事のこれまでのご尽力に対し、心より敬意と感謝を申し上げます。東京2020オリンピックでも活躍してくれた女子日本代表選手たちが所属するWリーグの発展がバスケットボール界の発展に大きく寄与しており、オリンピック後のWリーグの様々な取り組みもバスケットボール界のさらなる盛り上がりをつくってくださっていると思います。このたび就任された原田裕花会長、髙橋雅弘専務理事の新体制の下、Wリーグが国内トップリーグとして男子B.LEAGUEとの両輪で益々発展していくことを期待しております。Wリーグがその歩みを止めることなく、今後も引き続き様々な改革を進めていただくことに対し、私どもJBAといたしましても最大限のバックアップをさせていただき、共にバスケで日本を元気にしていきたいと考えています」



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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