3P成功率48.6%!! ヒートが敵地で大きな1勝をあげてシリーズ1勝1敗に
ヒートが敵地で大きな1勝!
現地6月4日(日本時間5日)、デンバーのボール・アリーナでNBAファイナル第2戦が行われ、初戦を落としたヒートは4Q、ダンカン・ロビンソンの連続得点で追いつくと、ジミー・バトラーが勝負強さを発揮。3Pシュートを35本中17本決めたヒートが111-108、敵地で大きな1勝をあげて1勝1敗となった。
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今プレイオフでの3Pシュート成功率はナゲッツが38.6%でリーグ2位。1位はヒートの39.0%である。ゲーム1ではナゲッツが3Pシュートを武器として使ったが、今回はヒートの番だった。
第1戦を落としているヒートはマックス・ストゥルースの3Pシュートで先取点。さらにゲイブ・ビンセントと共に連続得点をマークして開始3分弱で10-2とスタートダッシュを決める。開始4本シュートを外したナゲッツは、ニコラ・ヨキッチがドライブからレイアップを決めて初得点。ケンテイビアス・コールドウェル ポープの3Pシュート、ヨキッチからのパスでアーロン・ゴードンがアリウープを決めるなどでその差を詰めていったが、ストゥルースが12得点と活躍したヒートが26-23として1Qを終えた。
しかしナゲッツは2Qから猛攻。開始直後にクリスチャン&ブルースのWブラウンの活躍で逆転すると、ジェフ・グリーン、ジャマール・マレー、ゴードンによる3Pシュート3連発で残り9分20秒で39-29と2桁差にする。
ヒートは、ジミー・バトラーがこのQ9得点、ビンセントも追加点を奪うが51-57でハーフタイムを迎える。
3Qヒートはビンセント、ケビン・ラブの3Pシュートで開始から効率よく得点すると64-64で追いつく。その後は決められたら決め返すという展開になるが、ナゲッツはヨキッチこのQだけで18得点と爆発。83-75とリードを保って4Qを迎えた。
それでもヒートは簡単にリードを許さない。4Q、ロビンソンが3Pシュート、レイアップ、3Pシュートと開始1分強で8得点。83-85と一気に詰めると、ビンセントの3Pシュートで逆転。さらにロビンソンがバム・アデバヨとの合わせでレイアップ、ビンセントがフリースローを決めて90-85とする。
4Qに入って得点は残り11分30秒のグリーンのフリースローだけとなっていたナゲッツは、残り8分59秒にヨキッチがファウルをもらってフリースローを成功。さらにスティールからヨキッチのシュート、マレーのミドルジャンパーと流れを掴もうとする。
この勝負どころでヒートはバトラーが3Pシュート、3ポイントプレイと連続得点。さらにカイル・ラウリーも3本のフリースローを決めて101-93として残り5分を迎えた。その後も、アデバヨ、ケイレブ・マーティンの3Pシュートなどで107-95と12点差を広げたヒート。それでもナゲッツはゴードン、マレーが連続3Pシュート、B.ブラウンのミドルジャンパーなどで残り1分9秒で106-109とプレッシャーをかけていく。
3点リードで残り35.6秒からのオフェンス、ヒートは時間をしっかり使い、バトラーがトップから3Pシュートを放つがリングに当たってミス。残り11.4秒、B.ブラウンがリバウンドを奪い、ボールをマレーに託す。試合終了間際、左ウイングから3Pシュートを放ったが入らず。これで試合終了となり、ヒートが111-108で勝利。ナゲッツは、今プレイオフで初めてホームで敗戦した。
スタッツを見るとヒートは、ビンセントが23得点、バトラー、アデバヨが21得点。何より3Pシュートが35本中17本成功で48.6%を決めた。一方ナゲッツは、ヨキッチが41得点、11リバウンド、マレーが18得点、10アシストをマーク。3Pシュートは11/28で成功率39.3%だった。
これでシリーズは1勝1敗。第3戦はマイアミに移って現地6月7日20時半(6/8AM9時半)からスタートとなる。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)