月刊バスケットボール1月号

Bリーグ

2023.06.02

三河、NBAウィザーズACのヘッドコーチ就任を発表 「誇りに思っていただけるようなチームを作っていきたい」

現役NBAコーチがヘッドコーチに就任!


6月2日、シーホース三河はライアン・リッチマンがヘッドコーチに就任すると発表した。リッチマン氏は今季ウィザーズのアシスタントコーチとして活躍していた。三河は5月19日に28年ヘッドコーチを務めた鈴木貴美一氏の退団を発表している。

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1989年6月16日生まれの33歳、リッチマン氏はメリーランド大卒業後、大学院に進学。同学のマーク・タージャンHCの元でアシスタントとしてサポートしたところからコーチへの道がスタート。2013年からウィザーズでアシスタントビデオコーディネーター、2016年から育成担当アシスタントコーチ、2018年から戦術・分析担当のアシスタントコーチと着々とステップアップ。2019-20シーズン、NBA下部のGリーグ「キャピタルシティー・ゴーゴー」でヘッドコーチを経験すると、翌シーズンから今季までウィザーズのアシスタントコーチとしてチームに貢献した。今季途中にトレードとなった八村塁(現レイカーズ)ともチームメイトだった。

リッチマンHCはチームを通じて「私たちは、激しい競争力、粘り強さ、そして団結力を持ってプレーするチームになります。早く選手やスタッフとともに、地域の皆さんに誇りに思っていただけるようなチームを作っていきたいです」と目指すチーム像を語っている。

また鈴木秀臣代表取締役社長は「リッチマン氏はシーホース三河の重ねてきた歴史や目指す姿について理解を示すと共に、シーホース三河のバスケットボールを短い時間ながらスカウティングし、私たちが抱える課題を見抜き、共感し、その解決に向けてのアクションや情熱を持って提案してくれたことに強く惹かれました」とコメント。チームにとって多くの学びとなること、そして優勝を目指すとした。

アイシン精機、アイシン、アイシン三河は優勝常連チームだったものの、三河としてBリーグ加入後は7シーズンでプレイオフ進出(圏内)は4度と低調に。今季レギュラーシーズンは27勝33敗で中地区5位となり、2年連続でプレイオフを逃している。

リッチマン新HCコメント
「この度は、シーホース三河のヘッドコーチになることを大変光栄に思うとともに、新たな歴史を創る機会をいただき、とても感謝しています。このチームには長い成功の歴史と地域の皆さんのサポートがあるので、その素晴らしい土台から更にわたしたちのチームを発展させていくことができるでしょう。

私たちは、激しい競争力、粘り強さ、そして団結力を持ってプレーするチームになります。早く選手やスタッフとともに、地域の皆さんに誇りに思っていただけるようなチームを作っていきたいです。

ここまで、シーホース三河の社長、マネージメント、オーナーの皆さんがご尽力くださったことに感謝しています。またこの場を借りて、私が10年間のキャリアを過ごしたウィザーズの組織、初めてのNBA経験を与え、個人とプロとしての成長をさせてくれたウィザーズに感謝しなければなりません。このような特別な機会に向けて私をサポートしてくれたこと、そして長年にわたって私と家族のために尽くしてくれたことに感謝します。

シーホース三河とファンの皆さんへ、この責任ある大きな役を任せてくださりありがとうございます。さぁ、仕事に取り掛かろう!」

プロフィール
生年月日 : 1989年6月16日(33歳)
出身 : アメリカ合衆国 コネティカット州
出身校 : メリーランド大

経歴
2013-2016 ワシントン・ウィザーズ(NBA) アシスタントビデオコーディネーター
2016-2018 ワシントン・ウィザーズ(NBA) アシスタントコーチ(育成担当)
2018-2019 ワシントン・ウィザーズ(NBA) アシスタントコーチ(戦術・分析担当)
2019-2020 キャピタル シティ ゴーゴー(NBA-G) ヘッドコーチ
2020-2023 ワシントン・ウィザーズ(NBA) アシスタントコーチ(HC代行含む)

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: シーホース三河

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