月刊バスケットボール5月号

NBA

2023.06.02

NBAファイナル初戦はナゲッツ勝利、ヨキッチ&マレーで53得点をマーク

ヒートは4Qまで相手ディフェンスに苦しむ


現地6月1日(日本時間2日)、デンバーのボール・アリーナでNBAファイナル第1戦が行われ、ウエスト王者のナゲッツが104-93でヒートに勝利。ナゲッツはニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーの2人で53得点をマークしている。

【動画】ヨキッチ&マレー、互いのパスから3Pシュートを決めたシーンをチェック

開幕前、フランチャイズ初のファイナル進出を果たしたナゲッツのマイケル・マローンHCはシリーズのポイントに「ターンオーバー」「3Pシュート」「ファストブレーク(速攻)」と3つのポイントをあげている。第1戦では特に3Qまでで3Pシュートがキーとなった。

まずはナゲッツのマレーがドライブからレイアップを決めると、すぐにヒートのジミー・バトラーがミドルジャンパーを決める。続いてナゲッツはヨキッチのパスからアーロン・ゴードンの強烈なダンク、ケンテイビアス・コールドウェル ポープの3Pシュートなども得点。一方、ヒートはバム・アデバヨ、ゲイブ・ビンセントが追加点を奪っていく。しかし、ナゲッツは中盤、ヨキッチ(1Q6アシスト)のアシストからマレー、ゴードン、マイケル・ポーターJr.が連続得点。29-20として1Qを終える。

2Q開始直後、ヒートはまずヘイウッド・ハイスミスが連続得点。点差を縮めるが、ここで待っていたのがナゲッツの3Pシュート攻勢だった。マレー、ポーターJr.、ブラウンが決めて点差を広げていく。食らいつきたいヒートだが、3Pライン付近でのナゲッツのディフェンスが厳しく確率が悪い(2Qの3Pシュートは9本中2本成功)。ミドルレンジからシュートが増え、ナゲッツの59-47としてハーフタイムを迎えた。

流れを変えたいヒートは3Q、ディフェンスの意識を高めるが、マレーに2度3ポイントプレイを決められるなど、うまく回らない。この3Q、マレーは9得点3アシストをマーク。ナゲッツが84-63と21点差にして終える。

4Q、ついにヒートの3Pシュートが当たり出す。開始50秒にビンセントが決めると、残り10分からカイル・ラウリーが2連発。74-84と10点差とする。しかし、ナゲッツにはヨキッチ、マレーという強力デュオがいる。ここから2人で14得点を奪取。さらにゴードン、コールドウェル ポープも追加点を奪ってリードを保つ。ヒートは試合終了間際に、ハイスミスのシュートが当たったが、ナゲッツが104-93で勝利した。

ナゲッツのヨキッチは27得点、10リバウンド、14アシストのトリプルダブル。マレーは26得点、10アシストのダブルダブルをマーク。ヒートはアデバヨが26得点、13リバウンドと気を吐いたが、バトラーは13得点にとどまった。

チームスタッツを見ると、3Pシュート成功率はナゲッツが29.6%(ポーターJr.の2/11が響いた)、ヒートが33.3%。ターンオーバーではナゲッツ10でヒート8と、いずれもヒートのほうがわずかに良くなっている。大きく違ったのはフリースローでナゲッツは20本中16本成功、ヒートは成功率100%ながら、わずか2本の試投数となっている(ファウルはナゲッツが8、ヒートが15)。

現地6月4日20時(日本時間6/59時)にデンバーで行われる第2戦、ヒートはヨキッチ、マレーに対してどんな策を講じるか。そしてナゲッツはそれに対して、どんな対抗策を繰り出すか、注目である。

■NBAファイナル2023日程

ゲーム 現地(東部時間)[日本時間]ホーム
1 ナゲッツ104-93ヒートデンバー
2 6月4日(日)20時[6/5(月)9時]デンバー
3 6月7日(水)20時半[6/8(木)9時半]マイアミ
4 6月9日(金)20時半[6/10(土)9時半]マイアミ
5 6月12日(月)20時半[6/13(火)9時半]デンバー
6 6月15日(木)20時半[6/16(金)9時半]マイアミ
7 6月18日(日)20時[6/19(月)9時]デンバー




文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: NBA デンバー・ナゲッツマイアミ・ヒート

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