月刊バスケットボール1月号

関東ブロック大会2023男子展望_2月の関東新人大会で優勝を飾った土浦日本大、宇都宮工を中心に熱戦、激戦の予感

昨年大会より

  • 関東ブロック大会バスケットライブ

7月末に開幕する「令和5年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会 (インターハイ)」まで2か月を切った。夏の大舞台を前に、これから全国各地域でブロック大会が行われるが、その皮切りとなるのが関東大会だ。男子は6月3日(土)・4日(日)に茨城県のアダストリアみとアリーナで、女子は6月10日(土)・11日(日)に山梨県の小瀬スポーツ公園体育館ほかで開催される。

今大会、注目校としてまず名を挙げたいのは、土浦日本大(茨城①)宇都宮工(栃木①)の2チーム。土浦日本大は昨冬のウインターカップでは惜しくも1回戦で敗れたが、2年生ながらスタメンとして奮闘した3人のプレーヤーが、今年は最上級生としてチームを引っ張る。198cmという長身を生かし、ウインターカップでは20得点、17リバウンドと攻防両面で数字を残す活躍を見せた#5深澤桜太(現在は199cm)、得点、アシスト、スティールと多彩なプレーを駆使する#7加藤颯真、今年度はキャプテンとしてプレー、メンタル両面でチームをけん引する#4北條勇吹という、大舞台を経験した彼らを中心に戦いに挑む。

一方の宇都宮工は、昨冬のウインターカップでは2試合を勝ち上がってベスト16に進出。こちらも2人の2年生がスタメンとして起用されていたが、3回戦で敗れた中部大第一(愛知)戦は40分間フル出場で、16得点、11リバウンド、4アシスト、2ブロックショットと、文字どおり八面六臂の奮闘を見せた#7石川晃希、その石川を上回る20得点を稼ぎ、特に3Pシュートは5/8(62・5%)という驚きの数字を残し、今季はキャプテンを務める#4大谷鴻太の2人がチームの軸となる。

土浦日本大と宇都宮工は、2月に行われた関東新人大会ではともにAブロックで3試合を勝ち上がり、2校同時優勝となっている。新型コロナウイルスの影響を考慮し、最後の決勝は行わないという競技方法によるものだったが、今回の関東大会では決勝まで行われることとなっており、もしともに勝ち上がれば、両チームは決勝で顔を合わせることになる。


2月に行われた関東ブロック新人戦の土浦日本大vs.日本航空

全国大会の常連校である八王子学園八王子(東京①)は、昨年のインターハイ、ウインターカップでタイトルを分け合った福岡第一(福岡)、開志国際(新潟)も出場した春の交歓大会「KAZU CUP」で、16チーム中4位の成績を収めている。正智深谷(埼玉①)も「埼玉カップ」では帝京長岡(新潟)を上回る準優勝の成績を残しており、地域の枠を超えた実戦経験の積み重ねの成果を、今回の関東大会にぶつけてくるに違いない。

関東新人大会でベスト4に勝ち進んだ日本航空(山梨①)は、豪快なダンクで会場を沸かす#23オルワペルミ ジェラマイア(身長200cm)、同じくベスト4のつくば秀英(茨城②)は、#8仲柊哉のビッグスコアラーぶりは必見だ。

1月の千葉県高校新人大会で、市船橋(千葉③)を破って初優勝を飾った拓殖大紅陵(千葉②)は、今回の関東大会出場を懸けた予選決勝では習志野(千葉①)にわずか1点及ばず県2位での出場。しかし、#4鴇田輝也、チーム最長身197cmの#7小林秀康らの高い得点力で、勢いに乗れば今大会の台風の目となるかもしれない。県3位となり、今大会はBブロックでの出場となる市船橋も、この後のインターハイ予選に向けて全国常連校の自信を取り戻すためにも、一戦必勝の態勢で臨んでくることだろう。

アダストリアみとアリーナで開催される今大会、地元中の地元である水戸工(茨城③)はBブロックで出場。熱い応援を一身に受け、持てる力を最大限に発揮してくることは間違いない。

高校ブロック大会2023ライブ配信『バスケットLIVE
https://onl.sc/VYJQhaR




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