富永啓生がペイサーズのワークアウトに参加「NBAでの初のワークアウトはとても貴重な経験だし、良かったです」
NBAでのワークアウトに喜びのコメント
現地5月30日(日本時間5月31日)、NBAドラフトにアーリーエントリーしている富永啓生(ネブラスカ大)は、ペイサーズのプレドラフト・ワークアウトに参加。チームが公開したYouTubeで「NBAでの初のワークアウトはとても貴重な経験だし、良かったです」と答えている。
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現地4月25日(同26日)に公開されたドラフト2023のアーリーエントリーのリストで正式にアーリーエントリーしたことがわかった富永。現地この日、ペイサーズにとってのプレドラフト・ワークアウト2日目に参加。元日本代表の父、富永啓之氏は自身のSNSでペイサーズの投稿をリツイートし、「20本以上(25本中)決めた者だけが鐘を鳴らす事ができ、鳴らせたのは啓生1人だけだった模様。大変貴重な経験が出来ました」と綴っている。
20本以上(25本中)決めた者だけが鐘を鳴らす事ができ、鳴らせたのは啓生1人だけだった模様👏👏👏
— 富永啓之/hiroyuki tominaga (@tommy329624069) May 30, 2023
大変貴重な経験が出来ました😊 https://t.co/WdeJGXMzC2
YouTubeに公開されたプレイシーンも盛り込まれたインタビュー動画で、富永は「NBAでの初のワークアウトはとても貴重な経験だし、良かったです。僕の夢は、NBA選手になること。このウエア(ペイサーズのウエア)に袖を通せたことはとてもうれしいことです」と笑顔でコメント。さらに自身のスキルについて「ディフェンスやフィジカルなどもっと良くしていかなければならない」と説明。大学のフレッド・ホイバーグヘッドコーチ(元ブルズ)については「ディフェンス・スリー・オフェンス・スリーなど、あらゆることをオープン・スピードで言ってくれて、僕を助けてくれました」と語り、目指す選手としてステフィン・カリー(ウォリアーズ)と、子供のころよく見ていた選手としてコービー・ブライアント(元レイカーズ)の名前をあげている。
プレドラフト・ワークアウトは、チームがドラフト候補選手を呼んでプレイを見る貴重な機会。関心を持っているからこそ呼んだわけだから、さらに評価が上がってほしいところ。ちなみに、この日は6選手(ガード5人、フォワード1人)がワークアウトに参加したとチームが発表している。
富永は今季レギュラーシーズンでは31試合出場し、最後の13試合中12試合はスターターとしてプレイ。出場時間は昨季の16.5分→24.7分へとアップし、平均得点は5.7得点→12.8得点へと倍増させている。ハイライトは、5本の3Pシュートを成功させて自己最高の30得点をマークした2月5日のペンシルバニア州大。ここから調子の波を掴んだ富永は、この試合から5試合連続20得点オーバー、9試合連続2桁得点を記録。2月17日には「ビッグ10ネットワーク」が『彼のニックネームはジャパニーズ・ステフィン・カリー(ウォリアーズ)』とツイートで紹介すると、そのカリーも「Love it, Keisei!(いいね、啓生!)」と反応するといううれしい出来事もあった。
今季イースト11位のペイサーズは、1巡目7位指名権、26位指名権、29位指名権、2巡目32位指名権、55位指名権と5つのドラフト指名権を持っているだけに、指名への期待は膨らむ。仮に富永はドラフト指名をされると、1981年ドラフトでウォリアーズから8巡目171位指名を受けた岡山恭崇さん(元住友金属)、2019年ドラフトでウィザーズから1巡目9位指名を受けた八村塁(現レイカーズ)以来、日本人選手としては3人目となる。
NBAドラフトは現地6月22日(日本時間23日)に行われる。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
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