月刊バスケットボール5月号

女子日本代表カナダ遠征メンバー15選手が発表に、町田瑠唯はリスト外に

10代で唯一メンバー入りを果たした朝比奈あずさ(筑波大2年)

現地6月2日には世界5位のカナダ代表と対戦


5月30日、公益財団法人日本バスケットボール協会はカナダ遠征(5月30日〜6月7日/カナダ・ブリティッシュコロンビア州ビクトリア)に向かう女子日本代表チーム15選手を発表した。第2次強化合宿に参加していたものの、コンディションの問題があったという町田瑠唯(富士通)、そして薮未奈海(デンソー)はリストに入らなかった。

【表】女子日本代表チームカナダ遠征15選手&スタッフを見る

今年最大の目標は「FIBA女子アジアカップ2023」(6月26日〜7月2日、オーストラリア・キーセンター)でベスト4に与えられるオリンピック世界最終予選出場権(2024年2月)、そして大会6連覇となる。そのために、5月11日の強化活動方針発表会見で恩塚HCは、「40分間 世界一のアジリティを発揮し抜くこと」を目標にすると発表。FIBA女子ワールドカップで得られた課題の克服と日本の強みをさらに強化するために、「ポジショニング力:体格差の克服」、「日本の強み封じへの対応:3つの強化システム」(ペイントアタックの質を改善システム、3Pシュート・チャンスを生み出すシステム、プレーを壊しにくるディフェンスを超えるシステム)、「カオスを制する戦い」と3つのポイントを掲げた。

新たなシステムについては、すでに選手たちに“インストール済み”。第2次強化合宿では、「それを有意識でやるのではなく、無意識でやっていけるようにしようという段階です。プラス、闘争のスポーツであるバスケで激しい戦いがある中でインストールしたものを出せるか。選手たちには戦うというところを強く求め、トレーニングを積んできました」と恩塚HCは語っている。

女子代表チームは、5月23日から昨日29日まで第2次強化合宿を実施。本日から6月7日までカナダ遠征を行い、現地6月2日にはカナダ(FIBAランク5位)と対戦する。カナダ代表は昨年のワールドカップで4位になった強豪国。同大会のグループラウンドでは56-70で敗れているが、このエキジビションゲームで新たな形をどのように出せるか、実際どの程度効果が見られるかは興味深いところである。

帰国後は、第3次強化合宿を経て「三井不動産カップ2023(高崎大会)」(6月16日〜18日)でデンマーク代表と3試合を実施。6月26日から「FIBA女子アジアカップ2023」に臨むスケジュールになっている。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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