レイカーズ4連敗で敗退決定、八村塁久しぶりの先発も勝利できず
八村久しぶりの先発出場も、チームは4連敗で敗退決定
現地5月22日(日本時間23日)、ロサンゼルス「クリプト・ドットコム・センター」で行われたウエスタン・カンファレンス・ファイナル第4戦。ロサンゼルス・レイカーズはデンバー・ナゲッツに111-113で敗戦。スウィープで敗退が決まった。3月15日以来のスターター出場になった八村塁は41分56秒出場で10得点、7リバウンドをマークした。【動画】ダンク、ジャンパー…八村塁の活躍シーンをチェック
プレイオフでの両者の対戦は2000年のカンファレンス・ファイナル以来。その際は、ウエスト1位でポストシーズンにコマを進めたレイカーズが4勝1敗で勝利。結果的にNBAファイナルでヒートを倒してチャンピオンとなっている。
第1戦、第2戦とレイカーズはいい時間帯を作るものの、後半に流れを握られて敗戦。迎えたホームでの第3戦、今年のプレイオフでは6戦全勝だったが、一時はリードも奪った4Qに3Pシュート攻勢をかけられて逆転負け。0勝3敗となってあとがなくなった。
“俺たちにとってのシリーズは1試合しかない(勝たないと次がない)”とレブロン・ジェームズ(レイカーズ)が語った今日の試合、ダービン・ハムヘッドコーチは八村をスターターに起用した。その八村は1Q残り8分55秒にオースティン・リーブスのパスを受けてドライブからダンクを決める(1Q5本のシュートで2得点)。しかし1Qの主役はジェームズだった。試合開始からフルスロットルでプレイし、3Pシュート4本すべてを成功させるなどで21得点。34-28で1Qを終えた。
2Q、ナゲッツはマイケル・ポーターJr.が3Pシュート、さらにジャマール・マレーがロング2Pを成功。今シリーズで3Pシュートをきっかけに一気に流れを持っていかれているだけに嫌な雰囲気が漂う。しかし、ここはリーブスが3ポイントプレイ、ジェームズがドライブから決めるなどで残り9分17秒で43-33と10点差にする。その後は一進一退の攻防に。レイカーズはデニス・シュルーダーの2本の3Pシュート、ジェームズのレイアップ、八村のフリースローで残り5分で55-43とする。
1Qはシュートが不調だった八村はドライブからレイアップ、またファウルをもらってフリースローで得点を重ねていくと、残り2分51秒には左ショートコーナーからジャンパーを決めて10点目を奪う。ナゲッツはアーロン・ゴードン、ポーターJr.の3Pシュートを高確率でシュートを決めていったが、ジェームズがプレイオフ自己最高となる前半31得点の活躍もあって73-58としてハーフタイムを迎えた。
3Q、激しいディフェンスを展開。その中でレイカーズは開始4分半でリーブスの4得点のみとなったが、ナゲッツはニコラ・ヨキッチ、マレー、ポーターJr.らが着実に得点をあげて点差を詰めていく。八村は残り6分59秒、左ウイングで3Pシュートを放つヨキッチにファウル。3本のフリースローを決められると、直後にマレーのシュートで1点差にされる。そして残り4分39秒、ケンテイビアス・コールドウェル ポープが3ポイントプレイを決めてナゲッツの83-81に。その後、ジェームズが得点源となるが、89-94と逆転されて3Qを終えた。
勝負の4Q、レイカーズは残り10分5秒、ディアンジェロ・ラッセルのシュートで94-94と追いつく。それでもナゲッツはマレーの得点でわずかにリードを奪っていたが、レイカーズはデイビスが連続得点。残り5分2秒で102-102とする。
しかし4Qのナゲッツは強い。マレーがうまくファウルをもらってフリースロー3本、ゴードンがドライブから決めて残り3分半で107-102とリードする。
対するレイカーズは八村、シュルーダーの3Pシュートが入らず。それでもリーブス、ジェームズ、デイビスが得点して、残り1分52秒で109-111と迫るとナゲッツから24秒バイオレーションを奪う。直後のオフェンスでデイビスがフリースロー2本を決めて残り1分13秒で111-111に。残り51.7秒、ナゲッツはヨキッチがドライブで得点して2点差をつける。対するレイカーズは、ジェームズにボールを託すが、ここで痛い24秒バイオレーション。直後、ナゲッツはマレーが時間を使ってドライブするが、シュートは決まらず。リバウンドを奪ったレイカーズは残り4秒でタイムアウト。2点差をかけての4Qラストプレイ、トップでボールをもらったジェームズがレイアップを狙ったが、ディフェンスに阻まれてシュートできず。113-111、ナゲッツが4連勝でNBAファイナル進出を決めた。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
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