月刊バスケットボール10月号

NBA

2023.05.21

レイカーズ本拠地初敗戦で王手をかけられる。八村塁は13得点を記録

シリーズ0勝3敗、レイカーズが王手をかけられる


現地5月20日(日本時間21日)、ロサンゼルス「クリプト・ドットコム・センター」で行われたウエスタン・カンファレンス・ファイナル第3戦。ホームに戻ったロサンゼルス・レイカーズはデンバー・ナゲッツに108-119で敗戦。シリーズ0勝3敗となってナゲッツにNBAファイナル進出の王手をかけられた。八村塁は33分44秒出場で13得点、6リバウンド、1アシスト、1スティールをマークしている。

【動画】八村の3Pシュート&リバウンドからのアシストをチェック

プレイオフでの両者の対戦は2000年のカンファレンス・ファイナル以来。その際は、ウエスト1位でポストシーズンにコマを進めたレイカーズが4勝1敗で勝利。結果的にNBAファイナルでヒートを倒してチャンピオンとなっている。

第1戦、レイカーズは後半に良い時間帯を作ったものの126-132で敗戦。「次戦では、最初から今日の後半のようなプレイをする必要があります」と八村が語ったとおり、その反省を受けて第2戦では前半からリードして4Qを迎えたが、終盤に3Pシュート攻勢にあって103-108で敗戦。今年のプレイオフでは6戦全勝というホームに戻ってきた。

しかし、まさかのスタートとなる。
1Q残り7分22秒、ナゲッツはジャマール・マレーのジャンプシュートを決めたところから約2分間で10-0とラン。マレー、マイケル・ポーターJr.が3Pシュートを沈めるなどで20-9とリードを作る。レイカーズはアンソニー・デイビスが9得点をマーク。相手エースのニコラ・ヨキッチを無得点に抑えたものの、20-32といきなり2桁リードを作られる。

それでもレイカーズは2Q巻き返し。オースティン・リーブスがこのクォーターだけで15得点を奪うと、デイビス、ジェームズ、ウォーカーも追加点。八村もプットバック・ダンク、ドライブからのレイアップを成功させると、リバウンドからの展開でアシストも決めた。ラストプレイでケンテイビアス・コールドウェル ポープ(ナゲッツ)に3Pシュートを決められたが、55-58としてハーフタイムを迎えた。八村は前半17分10秒出場、フィールドゴールは6投中2本成功で4得点、3リバウンド、1アシストをマークしている。

3Qでリードを作りたいレイカーズはデイビスが着実に2点を奪っていくと、残り5分25秒、右ウイングでオープンとなったリーブスが3Pシュートを沈めて71-71と同点にする。
ナゲッツはここからコールドウェル ポープ、ポーターJr.の3Pシュートでリードを作るが、レイカーズは、残り44秒、残り25.9秒とジェームズが右サイドから連続3Pシュートを決めて82-84として3Qを終えた。

勝負の4Q、残り11分に八村がジェームズからのパスを受けて左ウイングから3Pシュートを成功させて85-84と逆転。すぐに決められるが、残り9分55秒にもジャンパーを決めて87-86にするなど八村のオフェンスが冴える。
ここからは一進一退の攻防に。ナゲッツはここでヨキッチが連続得点を決めていくが、レイカーズもジェームズのレイアップ、デイビスのアリウープでリードを許さない。残り7分48秒、八村にダンクのチャンスが来たが、マレーのハードファウルにあって決められず。それでもフリースロー2本をきっちり決めて94-93とする。
しかし、ここでジェームズが下がると、ナゲッツはジェフ・グリーン、ブラウンが連続3Pシュートを決めてリードを奪う。離されたくないレイカーズだがシュートが入らない。デニス・シュルーダー、ジェームズの3Pシュートもミス。逆にナゲッツはマレー、ブラウンが連続得点して残り5分半で104-94とリード2桁差にする。

残り4分半、レイカーズは八村が右ショートコーナーでポンプフェイクを入れてジャンプシュートを決めて約3分半ぶりの得点。96-106とする。レイカーズはここからジェームズのフリースロー、3Pシュートで1桁差にするものの、ナゲッツはここでヨキッチが得点源となってリードを縮めさせず。ナゲッツが119-108で勝利した。

今年のプレイオフで6連勝と相性が良かったホームで敗れてしまい、シリーズ0勝3敗に。あとがなくなってしまった。第4戦は現地5月22日東部時間20時半(日本時間23日9時半)にロサンゼルスで行われる。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 八村塁 ロサンゼルス・レイカーズ

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