佐賀バルーナーズ、オーバータイムの激闘制しB2制覇に王手 - B2プレーオフファイナルGAME1
23得点の活躍で佐賀バルーナーズを勝利に導いた西川貴之(写真/©月刊バスケットボール)
佐賀バルーナーズと長崎ヴェルカの九州対決となったB2プレーオフファイナルが5月20日にSAGAアリーナで開幕し、ホームの佐賀が4,120人の大観衆の前でオーバータイムの激闘を制して88-80で先勝。2戦先勝の3試合シリーズでリーグ初制覇に王手をかけた。
試合は前半に長崎が先行したが、佐賀は第3Qにチェイス・フィーラーの10得点と、西川貴之の3Pショット3本すべてを決めての9得点などで流れをつかんだ。しかし、佐賀が63-54と9点リードして迎えた第4Qに長崎は猛反撃。今シーズンの3P成功率ランキングでリーグ1位に輝いた狩俣昌也が、残り1分11秒で73-73の同点に追いつく一撃を含む3Pショット3本で9得点を挙げ、得点王のマット・ボンズも8得点と力を発揮しオーバータイムに持ち込んだ。
そのオーバータイムでは、佐賀が角田太輝の3Pショットで先制。すると、パブロ・アギラールのレイアップをはさんでレイナルド・ガルシアが、そしてさらに残り1分28秒に西川も3Pショットを決めて9-2のランを展開。高確率のシューティングで粘る長崎を引き離して勝利した。
佐賀は試合を通じて3Pショット10本中6本を決めた西川と、フィールドゴール全体で50%の確率を残したフィーラーがともに23得点でリーディングスコアラー。フィーラーはリバウンドも12本のダブルダブルだった。両者のほか、佐賀では角田が16得点、ガルシアが13得点と4人が得点を2桁に乗せている。
長崎はボンズがゲームハイとなる24得点。狩俣も西川と並び3Pショット10本中6本を決め20得点を記録した。ほかにもアギラールが15得点、前週アルティーリ千葉とのセミファイナルGAME3の終盤にビッグショットを成功させたキャプテン高比良寛治も12得点と、2桁得点は佐賀に並んで4人に到達した。
ゴールに向かう長崎ヴェルカのキャプテン高比良寛治(右)。この試合で12得点を挙げた(写真/©月刊バスケットボール)
B2ファイナルは21日15時からGAME2。佐賀が勝利すればB2初優勝が決まる。仮に長崎がこの試合で勝利すれば、翌22日19時からのGAME3にもつれ込む。もし長崎がGAME2とGAME3で連勝すれば、B3を制した昨シーズンに続き2年連続でリーグタイトルを手にし、B2初制覇を遂げることとなる。