月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.05.10

ナゲッツが西決勝に王手、ヨキッチはトリプルダブルの活躍もまたもトラブル発生

ナゲッツが王手をかけて第6戦へ


現地5月9日(日本時間10日)、ウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第5戦、ナゲッツ(第1シード)はサンズ(第4シード)に118-102で勝利して勝ち上がりに王手をかけた。ニコラ・ヨキッチは29得点、13リバウンド、12アシストとトリプルダブルの活躍を見せたが、ケビン・デュラント(サンズ)に突き飛ばされるというトラブルも起きた。

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ハーフタイムで52-49としたナゲッツは3Q、ヨキッチが17得点と爆発。91-74とリードを広げるとリードを保って118-102で勝利。シリーズを3勝1敗として3年ぶりのカンファレンス・ファイナル進出に王手をかけた。

試合の一方で注目されたのがヨキッチの動向だ。フェニックスでの第4戦では、アウト・オブ・バウンズとなったボールをキャッチしたサンズのマット・イシュビアオーナーから無理やりボールを奪おうとしてテクニカル・ファウルをコールされ、2万5,000ドル(約337万円)の罰金も科された。

今日の試合前、「(ヨキッチに)処分を出すべきではない」とSNSに投稿していたイシュビアオーナーにヨキッチが笑顔で近づくと、ボールを渡して握手。これで一件落着と思いきや、試合では新たなトラブルが起きた。

問題のシーンが起きたのは3Q残り37.6秒。ナゲッツが89-69と20点差をつけていたところで、クリスチャン・ブラウン(ナゲッツ)がアウェイフロムプレイファウル(プレイと関係がない場面でのファウル)。そしてデビン・ブッカー(サンズ)がフリースローを打とうというタイミングで、サンズの選手たちはサイドラインに集まってモンティ・ウィリアムスヘッドコーチを囲む形でハドルを組んでいた。そこに近づいていったのがナゲッツのブルース・ブラウンとヨキッチ。近づいてきたヨキッチに対してデュラントが寄るなとばかりに左腕で突き飛ばしたのだ。

このトラブルで、デュラントとブラウンがダブル・テクニカルを取られたが、ヨキッチに対してのコールはなかった。
ちなみに、試合後ヨキッチはテレビ局の取材で (イシュビアオーナーとは)特に問題ないと答え、「罰金を彼に支払ってもらいたいけど、そうじゃないんだ(笑)」とジョークを飛ばしている。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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