【飯塚カップ2023/全試合LIVE配信あり】大会1日目結果&現地レポート
新チームになって連勝を続ける開志国際(写真/中村麻衣子)
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開志国際と大濠が1勝
福岡第一、東山も収穫を得る
大会初日に行われたのは<開志国際 vs. 福岡第一>、<東山 vs. 大濠>、<福岡第一 vs. 東山>の3試合。結果的には開志国際と大濠が1勝ずつして明日へとつなぎ、ダブルヘッダーだった福岡第一は1勝1敗、東山は2連敗だった。中でも強さを誇ったのは、福岡第一を下した開志国際だ。1Q序盤こそ福岡第一に流れを奪われ、一時は10点以上のビハインドを負ったが、ディフェンスの形を変えて堅守速攻で反撃。#12千保銀河のバスケットカウントや#13平良宗龍の1対1などで、3Qには一時10点以上のリードを奪った。そこから、福岡第一の#17崎濱秀斗に連続得点を許して追い付かれたが、勝負どころで「リバウンドをセンターがチップして、こぼれたボールをガード陣で取ることができた」(#4澤田竜馬)と球際を制したのは開志国際。4Qの22−11というスコアで一気に突き放し、そのまま73−64で勝利した。開志国際は昨年のウインターカップで優勝し、新チームが始まってからも新人戦や交歓大会などで一度も負けていない。このままどこまで無敗を貫けるか注目したい。
一方の福岡第一も、3月のKAZU CUPで開志国際に完敗した試合(55−101)から、約1か月でその差を縮めたことは確か。ダブルヘッダーの2試合目となった東山戦も、競り合う場面はあったが後半からディフェンスを引き締めて92−68できっちりと勝利した。ただ、#17崎濱秀斗は「技術以前に“泥臭さ”がまだまだ足りません。そういう福岡第一の伝統を受け継がなければいけない」と反省しきり。日本一を目指しているからこそ、さらなるレベルアップを目指して課題を明確にしていた。
また、福岡大附大濠は、まさにチームの総合力を東山戦で遺憾なく発揮した。思い切りの良い3Pシュートやドライブなどで一人一人が得点に絡み、相手に的を絞らせないオフェンスを展開。結果的に114-89というハイスコアで快勝を収めた。中でもスコアラーとしてチームを引っ張ったのが2年生の#14髙田将吾。大濠のエースナンバーである“14番”を背負い、「この番号をいただいた責任感はすごく感じますし、今年は片峯先生からも常に『点を取り続けろ』と言われているので、シュートを決め続けることを意識しながらこの番号を背負っていきたいです」と誓っていた。
そして東山は、2試合連続のタフなスケジュールの中で2連敗。とはいえ、大濠戦では3Qでオールコートプレスを仕掛けて追い上げる時間帯を作り、福岡第一戦では3Qの途中まで1桁差で食らい付くなど、敗北の中でも意地は見せた。積極的な選手交代でWエースの#4佐藤友、#5瀬川琉久以外の選手も経験を積み、例えば1年生の#13佐藤凪が強豪相手にも高い得点能力の片鱗を見せたことは今後の好材料だろう。昨年、夏冬と全国不出場に終わった東山にとって、全国レベルのゲームは貴重な経験の場。明日のラスト1ゲームからも、多くの収穫を得たいところだ。
大会2日目の明日は、残りの3試合<開志国際 vs. 東山>、<大濠 vs. 開志国際>、<福岡第一 vs. 大濠>が行われる。会場を沸かせる熱戦に期待したい。
飯塚カップ2023全試合ライブ配信『バスケットLIVE』
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