月刊バスケットボール6月号

【飯塚カップ2023/全試合LIVE配信あり】全国トップクラスの強豪4校が福岡に集結!

2022年インターハイ王者・福岡第一

4月に完成した飯塚市総合体育館(福岡県)の落成記念として、4月29、30日に「飯塚カップ2023」が開催される。出場チームの顔ぶれは、全九州春季選手権で優勝した福岡第一と準優勝の福岡大附大濠、そして県外から招待した北信越新人大会優勝の開志国際(新潟)と、近畿新人大会優勝の東山(京都)。今シーズン間違いなく注目の4チームが一堂に会するとあって、飯塚市民に向けて発売された大会チケットはすでに完売。総当りの全6試合を、バスケットLIVE がライブ配信する(見逃し配信あり)。ここでは、出場4チームの特徴や見どころを紹介しよう。

【表】4/29-30「飯塚カップ2023」試合予定を見る


代替わりをしても
引き続き注目の“福岡2強”

昨年のインターハイ王者・福岡第一は、轟琉維(東海大)らが卒業して主力が大幅に入れ替わった。今年のエースは、昨年から貴重な経験を積んできた崎濱秀斗。勝負強さと高い身体能力を武器に、仲間を勝利に導く必見の選手だ。また、新チームが始動した当初、井手口孝コーチはチームの大型化を構想していたが、3月中旬、アピアパトリック眞(196cm)が膝のケガで長期離脱となったことでチームスタイルを変更。サイズを落として機動力を上げ、福岡第一の伝家の宝刀ともいえる“堅守速攻”のスタイルへと再び舵を切った。飯塚カップでも、崎濱秀斗、山口瑛司のダブルキャプテンを起点に、持ち前の速さを生かした戦いを展開するだろう。


ウインターカップ2021王者・福岡大附大濠

一方、福岡大附大濠も同じく主力が大幅に入れ替わり、下級生主体に。昨年のチームほどのサイズはなくなり、その分、204cmの高さを誇る2年生ビッグマン・渡邉伶音の働きが大きなカギを握りそうだ。新チームが始まり「昨年よりもチームとしてサイズは小さくなるので、もっと運動量やスピードが必要ですし、フィジカル面ももっと強くならなければいけない」と飛躍を誓っていた渡邉。飯塚カップでも、留学生とのマッチアップなどで成長を見せられるか注目したい。片峯聡太コーチは「今年は身体能力や高さが際立って高いわけではないので、ディフェンスでハードワークし、オフェンスではしっかりそれぞれの役割を明確にしたい」と、総力戦で戦っていくことを強調していた。

全国からマークされる開志国際
不遇の1年を経験した東山


ウインターカップ2022を制した開志国際

昨年のウインターカップ王者・開志国際は、インサイド陣が卒業したものの、スタメンの澤田竜馬と平良宗龍、控えから出て経験を積んだ中島遙希、清水脩真といったガード陣が今年も残った。「サイズは小さくなりますが、2ガードや3ガードの形でいろいろな組み合わせを試せます」と富樫英樹コーチが語るように、個性豊かなガード陣が織りなす多彩なバスケットは相手チームにとって非常に厄介。ディフェンスの運動量やトランジションの速さに関しては全国優勝した昨年以上で、春先からすでに全国の強豪たちからマークされる存在となっている。飯塚カップでも、機動力のあるバスケットで会場を沸かせそうだ。


ウインターカップ2020準優勝の東山

東山は昨年、スタメンが全員下級生だったこともあってインターハイ、ウインターカップともに不出場。だが今年は不遇の1年を過ごした選手たちが大きく成長し、“勝負の年”を迎えている。中でもチームを引っ張るのは、体の強さを生かして得点やリバウンドを量産する佐藤友と、ガードを務めながら抜群の得点力を発揮する瀬川琉久。また、十川虎之介、小泉広翔、飯田流生といった脇を固めるメンバーもディフェンスなどで献身的な働きを見せる。加えて、昨年の全国中学校大会で1試合50得点を挙げたルーキー・佐藤凪も、チームの良いスパイスとなりそうだ。

以上4チーム、それぞれに個性を持った全国トップクラスの強豪が集まる飯塚カップ。3試合×2日間、チームによって初日か2日目にダブルヘッダーが組まれるタフなスケジュールだが、どの試合もハイレベルな熱戦になるはず。夏のインターハイを占う注目の戦いから、目が離せない。

飯塚カップ2023全試合ライブ配信『バスケットLIVE
https://onl.sc/GSvKfzb



文/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

タグ: 高校バスケ 福岡大附大濠開志国際福岡第一東山バスケットLIVE

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